さくらのクラウドのオブジェクトストレージにGo言語からアクセスしたい

やりたいこと

参考1:さくらのクラウド オブジェクトストレージをRubyから操作する
参考2:さくらのクラウド オブジェクトストレージをPythonから操作する

これをGo言語からやりたい。

結論

mitchellh/goamzを使えばできました。
以下は試した記録です。

試した1：AWS公式SDK / ダメでした

aws/aws-sdk-go:S3 V2 signing(#400)

現状ではsignature v2には対応してない。
さくらのクラウドのオブジェクトストレージはv2のみ対応。

試した2：goamz / できた!

安心のHashicorp社mitchellh(Mitchell Hashimoto)のリポジトリですね。
これならいける、、？

こちらの記事ではできてそうなので試してみました。
参考:GolangでRiakCSにオブジェクトを書き出す

main.go

package main

import (
    "os"
    "log"

    "github.com/mitchellh/goamz/aws"
    "github.com/mitchellh/goamz/s3"
)

func main() {
    //アップロードするファイル
    file, err := os.Open("./test.txt")
    if err != nil {
        log.Println(err.Error())
    }
    defer file.Close()

    //アップロードするファイルのサイズ取得用
    fi , err := file.Stat()
    if err != nil {
        log.Println(err.Error())
    }

    // s3クライアントを環境変数から作成
    // 事前に以下の値を環境変数に設定しておく
    // AWS_ACCESS_KEY_ID     : アクセスキーID
    // AWS_SECRET_ACCESS_KEY : シークレットアクセスキー
    auth, err := aws.EnvAuth()
    if err != nil {
        panic(err.Error())
    }
    cli := s3.New(auth , aws.Region{
        Name                 : "us-west-2",                  //なんでもいいらしい
        S3Endpoint           : "https://b.sakurastorage.jp", //さくらのオブジェクトストレージ用URL
    })

    // バケット
    bucket := cli.Bucket("wanwano")

    // バケットに対しアップロード
    err = bucket.PutReader("test.txt" , file , fi.Size(), "text/plain" , s3.PublicRead)
    if err != nil {
        panic(err.Error())
    }
}

クレデンシャルを環境変数から読めるようにしてくれてて楽。

以上です。

おまけ

オブジェクトストレージの操作について記事を書きました。
さくらのクラウドのオブジェクトストレージを使う(docker + s3cmd)

実装中に作成されたゴミファイルなどの削除に便利です。
こちらもあわせてどうぞ