はじめに
Ubuntu で Arduino の開発環境を構築します。
とは言っても、 Arduino.cc/org に記載されている手順通りなのですが。
- Ubuntu Mate 15.10 x86_64 (Desktop, 64-bit)
-
Arduino IDE 1.6.7
- for Arduino UNO (made by Arduino.cc)
-
Arduino IDE 1.7.8
- for Arduino M0 Pro (made by Arduino.org)
ところで、
普通は Windows が断然楽だと思うのですが、個人的な都合で Linux を使わざるを得ないため、ご容赦です。
準備
JAVA が入っていない場合、 JAVA を入れる必要があると思います。
sudo apt-get install openjdk-8-jre
Arduino UNO (Arduino.cc) 編
1. arduino.cc から Linux 64 bits 版 Arduino IDE をダウンロード
- arduino-1.6.7-linux64.tar.xz
2. ファイルを展開
tar xvfJ arduino-1.6.7-linux64.tar.xz
3. Arduino UNO を USB ケーブルで PC に接続
4. Arduino IDE を起動
cd arduino-1.6.7
-
sudo ./arduino
-
sudo
無しでも起動可能ですが、シリアルポートへのアクセス権をユーザーに付与する必要があり、面倒ですのでsudo
を使っています。
-
5. Arduino IDEの設定
- 「ツール」ー「マイコンボード」で「Arduino/Genuino UNO」を選択
- 「ツール」ー「シリアルポート」で「/dev/ttyACM0」を選択
- 名前が「ttyACM0」ではない場合があるようです。
6. 書き込みテスト
- 基板上の LED を点滅させる
「ファイル」ー「スケッチの例」ー「01.Basics」ー「Blink」を書き込む。
適度に delay 時間を変更すると分かりやすいです。
X. install.sh や uninstall.sh というスクリプトがあるけど、未試行
Arduino M0 Pro (Arduino.org) 編
1. arduino.org から Linux 64 bit 版 Arduino IDE をダウンロード
- arduino-1.7.8.org-linux64.tar.xz
2. ファイルを展開
tar xvfJ arduino-1.7.8.org-linux64.tar.xz
3. Arduino IDE 起動のための設定
Arduino IDE on Linux-based OS の手順に沿って設定します。
以降の <your_username>
は Ubuntu で利用中のユーザー名に置き替えます。
-
/etc/udev/rules.d ディレクトリに 90-extraacl.rules ファイルを作成
sudo vi /etc/udev/rules.d/90-extraacl.rules
-
<your_username>
に tty と dialout グループの権限を付与sudo usermod -a -G tty <your_username>
sudo usermod -a -G dialout <your_username>
-
ModemManager がインストールされている場合は、アンインストール
sudo apt-get remove modemmanager
-
/etc/udev/rules.d ディレクトリに 98-openocd.rules ファイルを作成
sudo vi /etc/udev/rules.d/98-openocd.rules
-
udev ルールを再読み込み
sudo udevadm control --reload-rules
sudo udevadm trigger
KERNEL="ttyUSB[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="<your_username>"
KERNEL="ttyACM[0-9]*", TAG+="udev-acl", TAG+="uaccess", OWNER="<your_username>"
ACTION!="add|change", GOTO="openocd_rules_end"
SUBSYSTEM!="usb|tty|hidraw", GOTO="openocd_rules_end"
#Please keep this list sorted by VID:PID
#CMSIS-DAP compatible adapters
ATTRS{product}=="*CMSIS-DAP*", MODE="664", GROUP="plugdev"
LABEL="openocd_rules_end"
4. Arduino M0 Pro を USB ケーブルで PC に接続
Arduino M0 Pro 側は Native USB Port ではなく、Programming Port に接続しておきます。
5. Arduino IDE を起動
cd arduino-1.7.8-linux64
./arduino
6. Arduino IDEの設定
- 「ツール」ー「マイコンボード」で「Arduino M0 Pro (Programming Port)」を選択
- 「ツール」ー「シリアルポート」で「/dev/ttyACM0」を選択
- 名前が「ttyACM0」ではない場合があるようです。
7. 書き込みテスト
- 基板上の LED を点滅させる
「ファイル」ー「スケッチの例」ー「01.Basics」ー「Blink」を書き込む。
適度に delay 時間を変更すると分かりやすいです。
おわりに
ほぼ苦労なく Linux 環境構築ができました。本当にイイ世界になったものです。