DroidKaigi、激アツでしたね。
本文章では、勉強会とかで発表を行う時に留意すべきTipsについて紹介します。
ここで紹介するTipsは筆者(@vvakame)が経験則的に学習したものや、人から聞いたものなので、残念ながら体系的な技術ではありません。
何か良い書籍や資料の情報があればコメント欄にてお報せください。
目標!
まずは当日、一番伝えたいことを考えます。
どういう場に参加し、どういう発信をするのか。
設定する目標によって、話しの組み立て方や、どういう調子にするかが変わってきます。
代表的な目標としては以下の通りでしょう。
- 「最近見つけたライブラリがあまりにも便利すぎるので布教してユーザ数増やしたい。」
- 「俺的ハマりスポットをお前らにも伝授してやる!」
- 「◯◯で困ってて☓☓という対処をしたんだが△△が現れてきて俺はもうだめかもしれない。」
- (懇親会で参加してわいわいしたいけど自分から話しかけるガッツがないので向こうから話しかけて欲しい。)
目標を立てたら、目標にそぐわない内容はバッサバッサ切りましょう。
特に、LTのような短時間の発表であればあるほど、些事は切り捨てましょう。
エンジニア的には、いろんなことを細大漏らさず詰め込みたくなりますが、枝葉末節は話の勢いを削ぐ場合のほうが多いのです。
煮詰めたエッセンス!
構成
目標を決めたら、発表の構成を決めます。
テンプレとしては以下の通りとなります。
- 発表タイトル
- 自己紹介
- 主張したいテーマの主題の説明
- 主張したいテーマの内容の説明
- まとめ
発表のTips
細かい発表についてのテクニックを取り上げていきます。
話に集中してもらう
まずは、自分の喋りに集中してもらうことが大事です。
"場の暖かさ"というのは、そのまま発表中の勇気に変換されます。
聴衆がスライドをじーっと見ている中で喋るのは、(これ僕が喋ってる意味あるのかな…?)と思ってしまい心が傷つきます。
なるべく、聴衆がスライドを見る時間は短く、話に耳を傾ける時間は長くさせていきましょう。
そのためには、スライドがあなたの喋り全てを網羅しているものになってしまうのは好ましくありません。
反面教師として使えるのが、PowerPointで1ページに文字がたくさん書いてあるようなスライドです。お前もうそれWordで書けよ!配れよ!
具体案としては1スライドにかける時間はおおよそ15秒を目安として設定するとよいでしょう。
15秒という時間には賛否両論あると思いますが、何も指標がない場合はまずはこれをベースに組み立ててみることをおすすめします。
もちろん、発表する時間が長くなるほど1スライドあたりの時間が伸びていきます。
発表時間が1時間くらいになってくると、筆者(@vvakame)のスライド数の目安は概ね90〜120枚程度です。
まとめ
- 1スライドにかける時間は15秒を目安に。
- 要点のみ載せる。
- 喋る内容を思い出すヒントを書く = 自然と要点だけになる。
- 喋りたいこと全てを書いてはならない。
内輪ネタを避ける
内輪ネタは避けましょう。
安易にリアクションが得られやすいですし、"聴衆に聞いてもらってる"感を得るには手っ取り早いですが、そのネタが分からない人に対して疎外感を与えます。
新しい交流や、新しい発表者を呼びこむ妨げにもなります。
参加者全員が100%内輪の時以外は控えましょう。
まとめ
- 安易に内輪ネタで聴衆の反応を得ようとしない。
アニメネタ・時事ネタを避ける
ついでにアニメネタ、時事ネタもしつこくならないように気をつけましょう。
自分がそれらのネタが好きなのは問題ないですが、他人とそれを共有できるとは限りません。
それらのネタが理解できない人でも発表が楽しめる程度に留めます。
進撃の◯◯が流行ってるからといって◯◯ネタをふんだんに散りばめるのは止めましょう。コミケでやれ。
まとめ
- 安易にアニメなどのネタで聴衆の反応を得ようとしない。
少しのウケを取るために
ウケを取ることは、共感を引き出したりや前向きな感想を抱かせるには良い手段です。
ウケるというのは"反応を引き出す"ということです。
つまらない発表だと、聴衆は自分の手元に目を落とし、カタカタやりはじめてしまいます。
筆者の考えるウケを取る方法を書き出しておきます。
- あるあるネタ
- 「Androidでcontextを渡すところでgetApplicationContext()したものを渡したのでテーマが反映されなくて原因がわからず1時間無駄にした。」
- 過激な発言をする・適度にdisる
- 「残念ながらDartは死んでしまいました。」
- 「Go言語のstringについて、rangeとるとruneなのにslice取ると[]byteなのマジでクソ」
- 「IE9以下にはいい加減死滅して欲しい」
- 識者ほど共感できるネタから選ぶことが重要。万人に不快感を抱かせないdisを目指す。
- 使ってないのに安易にP○○とかdisってはいけない。
資料の公開
資料はなるべくインターネット上で広く公開しましょう。また、発表開始時になるべく資料を公開する旨を明示するようにします。
資料の公開にはSpeakerDeckとかが便利です。筆者(@vvakame)はSlideShareを使っています。
普通にWebサイトとして公開できる体の場合はそのままURLを公開するのでもOKでしょう。
SlideShareは有料プランで資料のアクセス元解析などのサービスを受けられるそうです。
前聞いた話では、某大企業のIPアドレスからのアクセスが3桁台もあったのでその企業にコンサルや教育の営業をかけに行った人もあるそうです。頭いいですね。
人は、意見を聞きたがっている
人は、あなたの意見を聞きたがっています。
少なくとも、僕はそうです。
ここでいう意見が指すものは、「〜〜とするとうまくいく」といった試行錯誤のまとめではなく、そこから導き出される「〜〜〜とするべきである」という、 べきである 部分を聞きたいのです。
意見を述べましょう。
- まとめ
- べきである する
発表に対する期待を維持する
発表に際し、つい言ってしまいがちな、クソほどの役にも立たない言葉があるので紹介しておきます。
- 初めての発表なので拙いところもあるかと思いますが〜
- 初心者なので〜
- たぶんこうだと思うんですけども〜
これらの言い訳は失敗した場合を前提にした自分のための防衛線です。
聴衆に対しては何も役に立ちませんし、"程度の低い発表なのかな?"と期待値を下げ、始まる前から盛り下がる要因になります。
言い訳は自分にしか役に立ちません。やめましょう。
上記の発言の何がまずいのかというと、"質"に対する期待値を下げる内容だからです。
自分の緊張をほぐすためであれば、もう少し別の、"質"以外に対する言及に改めるのがよいでしょう。
例えば、以下の通りです。
- これから発表するのかと思うと緊張します。
- "質"ではなく心情に対しての発言に変える。
- もし気がついたことがあれば質疑応答や懇親会で指摘していただけると嬉しいです。
- "質"に対する不安を交流の機会に変える。
- 実際に指摘がきたら新しい or 正しい知識が得られる もしくは次回勉強会で指摘した人に登壇の依頼ができる。
- 私の調べた限りでは〜
- 自信がない事を"質"が確かではない、という表現から自分の調査の限りでは、という別の線の引き方に変える。
- 間違っているという指摘が来た場合、自分の調べ方で見つからなかった理由、どうすれば見つかったのか?という相談に転化させやすい。
どうでしょう、ネガティブな印象がだいぶ減じたのではないでしょうか?
- まとめ
- 自分のための防衛線をひかない
フィードバックを貰う
フィードバックを貰う機会があれば、随時取り入れていきましょう。
万人の言うことを聞き、取捨選別して自分にとって必要な指摘であると思ったものを取り入れましょう。
読むべき本
筆者(@vvakame)はあまり本を読んだ後にその内容を覚えていないタイプなのですが、ノンデザイナーズ・デザインブック(Amazon 達人出版会)だけは読むべきです。
欧文ベースの説明ですが、和文の構成にも大変役に立ちます。
先人のパターンを踏襲する
-
https://speakerdeck.com/kakutani
- 角谷さん
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https://speakerdeck.com/jakewharton/a-few-ok-libraries-droidcon-mtl-2015
- mhidakaおすすめ
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http://www.rubycolor.org/takahashi/
- 高橋メソッド
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http://d.hatena.ne.jp/authorNari/20080831/1220170529
- authorNariさんのLT
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http://www.slideshare.net/vvakame/
- vvakame 参考になるか反面教師になるかは君次第だ!