自分のプロジェクトで使いたくて、WiFi経由で制御できて安価なカメラを探していたところ、ちょうど2016年の暮れに上海問屋からジャストなものが出てきた。
電車や車のおもちゃ用のWi-Fiカメラ「コミカム」――ドスパラが完全自社開発 - ITmedia
上海問屋 コミカム おもちゃ用 Wi-Fiカメラ (914034)
どこまで使えそうか(いじれそうか)確認したかったので、早速購入。とりあえずバラしてみたので備忘録。
制御側も調べているけど、まだ動作確認できてないので、そちらはまとまってから。
お約束 : バラすとメーカー保証は無くなるので、以下自己責任で。
全体
分解可能な限りバラした状態。
ねじは外装に3本、基盤の固定に2本。全てプラスのみ。
バッテリーに貼られた銅板が、SoCの放熱板になっている。
レンズ部
cmosはレンズと一体化されていて、フレキで分離されている。
フレキの延長ケーブルで合うのがあれば、レンズ部の配置は弄れそう。
Nゲージの台車には充分乗る。Zゲージはメイン基盤を斜めにしても厳しそう。
メイン基盤
まずは表面。
SoCには SPCA6330M-HHM11 と刻印がある。
台湾 iCatch Technology(芯鼎科技) の、アクションカメラ用のチップのようだ。
Action Camera SPCA6330M (V33M)
情報があんまり出てないけど、Ambarellaのチップとかと同じように、カメラ組み込み用に必要なプロセッサーが、コアとなるarm系cpuと一緒になってて、カスタムlinuxがインストールされているのではないかと想像。
次は裏面。
WiFiアンテナの設置がすごくダイナミックだけど、プラ筐体だし充分そう。
右端に乗っている別基盤にはカニさんチップが乗っているので、WiFiモジュールっぽい。
しばらくググった限り、レイアウト的には多分これっぽい。
Compare Realtek RTL8189 wifi wireless audio video transmitter receiver
まとめ
バラす前に1時間程度連続稼働させてみたけど、熱暴走とかはなかったし、チップもGoProライクなアクションカメラで結構使用実績があるようなので、とりあえず使い物にはなりそう。
構造も単純でバラしやすいので、諸々使いやすそう。例えば、中身を取り出してNゲージの台車にホットボンドで固定するだけでレイアウトを走れる車載カメラとして使えるだろう。
何より、現時点で6480円なので、車載カメラシステムと比較して圧倒的に安価になる。
車載システムの例 : TOMIX Nゲージ 5594 車載カメラシステムセット (E233 3000系) (3両)
もちろん、Nゲージ以外に使うにも、その他の既存製品や、RaspberryPi + カメラモジュールや、Arduino + シリアルカメラで組むより安価なので、用途次第ではうまく使えそう。
(もちろんバラして転用すると保証は無くなるので、完全自己責任で。)