git を https 経由で使う場合、pull や push のたびに毎回パスワードを聞かれてしまいます。
これを改善するには git-credential を使うと良いです。
git-credential は git 1.7.9 以降で使用可能です。
なお、古いやり方としては .netrc を使う方法もありますが、パスワードを平文でファイルに保存するので、やらないほうがいいと思います。
使用可能な管理方式
git-credential では、以下のような方法でユーザ名とパスワードを管理できます。
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git-credential-store
: ファイルに保存します。ただし、パスワードが平文が保存されます。 -
git-credential-cache
: 常駐プロセスに記憶させます。 -
git-credential-osxkeychain
: Mac OS X のパスワード管理を使います。 -
Git-Credential-Manager-for-Windows
: Windows のパスワード管理を使います。 -
git-credential-gnomekering
: GNOME のパスワード管理を使います。
なお、git 本家の contrib に、Windows 用の wincred というものが入っているようです。試していませんが・・・。
cache
cache 方式は標準で付属しています。
次のコマンドで cache 方式が使用できます。
git config --global credential.helper cache
初回パスワード入力時に git-credential-cache--daemon プロセスが常駐して、タイムアウト時間が過ぎるまでパスワードを記憶します。
タイムアウトは、デフォルトでは 900 秒(15分)です。変更するには、次のようにタイムアウト時間(例では 3600 秒)を指定します。
git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'
osxkeychain
osxkeychain は git の contrib として付属しています。MacPorts や Homebrew でインストールすると有効になっています。
次のコマンドで osxkeychain が使用できます。
git config --global credential.helper osxkeychain
初回パスワード入力時に OS X キーチェーンに登録され、以後はパスワード入力が不要になります。
windows
別途インストールが必要です。
手順通りインストールを行えば良いです。
初回パスワード入力時に Internet Explorer などと同じ場所にアクセストークンが保存され、以後はパスワード入力が不要になります。
gnomekeyring
gnomekeyring は別途インストールが必要です。
手順通りビルド・インストールを行えば良いです。
初回パスワード入力時に GNOME キーリングに登録され、以後はパスワード入力が不要になります。
最後に
実は同様のことが github のヘルプにほとんど書いてありました。