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Chainer開発用のDocker環境を整備する

Last updated at Posted at 2015-11-10

この情報は古いです。現状では、手で環境整備せずにnvidia-dockerを利用したほうが簡単・安全・確実です

ローカル環境に複数バージョンのCUDAを入れるのができるのかできないのかよくわからないが、少なくともあまりやりたくない。そこで、Dockerを利用して、希望のバージョンのCUDAがはいった環境を作ることで、様々なCUDA環境での開発をやりやすくする。

また、Jenkins上ではここに書かれた手順を利用することで、複数バージョンのCUDAやcudnnのテストを行っている。

Dockerをインストールする

手順に従って、dockerをインストールする。公式のインストール手順は度々変わるので注意する。

ホスト側にcuda7.5をインストールする

chainer-testは、ホスト側にcuda7.5が入っていることを仮定している(cuda7.5同梱のドライバを利用している)。古いと動かない。
aptで完結するので、CUDAはdebファイルから入れる方がお薦め。

それから、Dockerのインストールなどでカーネルバージョンが上がると、ドライバが認識されなくなったりするので、Dockerのバージョンをあげたときはdriverも入れ直す(?)必要があったりする。この辺はちゃんと理解していない。

nvidia-uvmを作る

Docker越しにCUDAを実行するには、/dev/nvidia-uvm が見えている必要がある。起動時にこのデバイスは見えない。以下のコマンドを実行するとこのデバイスができる。理由はよくわからない。

$ /usr/local/cuda/samples/1_Utilities/deviceQuery/deviceQuery

nvidia-docker内では、以下のコマンドを実行している。こちらでも/dev/nvidia-uvmができる。仕組みはよくわからない。

$ nvidia-modprobe -u -c=0

Jenkins環境内では、毎ビルドごとにこのコマンドを実行してからdocker runしている。

Chainer用のDockerfileを作る

chainer-testプロジェクトには、環境に合わせたDockerfileを生成するスクリプトがある。これを利用して、テストしたい環境用のDockerfileを作成する。

$ git clone https://github.com/pfnet/chainer-test.git
$ ./make_docker.py --base=ubuntu14_py2 --numpy=numpy19 --cuda=cuda65 --cudnn=none

以前は、あらゆる組合せのDockerfileを作っておいたが、流石に組合せが100通りくらいになってきたので、生成することにした。これで指定した環境用のDockerfileができる。
このDockerイメージを作成するためには、カレントディレクトリにインストール対象のCUDAのbinファイルとcudnnが必要。上記の設定ならcuda_6.5.19_linux_64.runchainer-testディレクトリにコピーしてくる。持っていない場合は、CUDAのサイトに行ってダウンロードする。
Dockerfile中でダウンロードしたほうがいいのだが、ネットワーク帯域が極めて下がることがあり、テストが何時になっても実行できないことがあったのでこうした。

あとは、普通にDockerを起動すれば良い。--device引き数で、GPUを見えるようにしているのが重要。

$ docker build -t chainer
$ docker run --device /dev/nvidia0:/dev/nvidia0 --device /dev/nvidiactl:/dev/nvidiactl --device /dev/nvidia-uvm:/dev/nvidia-uvm -it chainer /bin/bash

これでDocker環境下のbashに入れる。あとはふつうにソースをとってきて開発するだけ。

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