とりあえず目に付いた変更点をまとめます。
細かい点は気付き次第更新。間違い、新しい情報はコメントいただければ編集します。
oFのプロフェッショナルはおそらく公式リファレンスとフォーラムである程度事足りると思うので、初学者や日本語でさらっと確認したい人向けです。
とりあえずビルド確認(OSX)
Xcode 7.1.1
OSX El Capitan 10.11
MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014)
動きました。
新しくなったプロジェクトジェネレーター
oFはaddonの追加時にパスの変更などがめんどくさいので、プロジェクトジェネレーターを最初に起動することが多いと思いますが、これが新しくなりました。
以前のちょっと不便だった点が改善されました。
あとインタラクションも追加されてかっこよくなっております。
emscripten 対応
これは結構でかい追加点なんじゃないでしょうか。
emscripten とは C/C++をjavascriptに変換するコンパイラのこと。
つまりoFで作った作品を今まで録画してVimeoにあげてたのが、ブラウザで見られる形で公開できるようになりました。
とはいえどこまで完全にコンパイルできかは未確認ですので、フォーラムの投稿を監視してたほうがよさげです。
OpenFrameworks: On The Line
Qiita : EmscriptenでC言語をJavaScriptに変換する
Visual Studio, Qt Creator, Eclipse
上記IDE向けに幾つかプラグインが追加されたとのこと。
こちらはOSXでしかビルド確認ができておりませんので、各自ご確認ください。
公式側はこれまでCodeblocksでの開発をサポートしておりましたが、今後はQt CreatorをCodeblocksの代替として推し進めるっぽいです。
Qt CreatorはWin,Linux,osxで動きます。
empty example
とりあえずempty exampleのファイルを見てみます。
マウスイベントが幾つか追加されました。
void mouseEntered(int x, int y);
void mouseExited(int x, int y);
それ以外は特に変更がなし。
その他サンプルをいくつかあさりましたが、ところどころ関数名が変わっているのがちらほら。これらに関してはそれぞれサンプルプロジェクト内を一度確認すると良いでしょう。
また、リファレンスも新しくなっているので、合わせて確認ください。
64bit出力対応
選べるようになりましたね。
C++11への対応
代表的な追加機能で試してみましたが、一通り動きました。
これが 0.8.4 だと・・・
2つエラーが出ますね。
追加されたexample
サンプルが追加されたので差分をいくつか紹介。
clipboardExample
地味だが便利。
threadChannelExample
画像処理。
soundBufferExample
波形の描写と、音も出ます。
areaLightExample
たぶんPlane状に範囲指定したライティング
pixelBufferExample
ワンフレームごとに画像書き出し。
textureBufferInstancedExample
シェーダのサンプル。
multiWindowExample
一つのアプリで複数ウィンドウ。これは便利。
以上です。ざっとこんな感じです。
まだみんな探り探りなので、定期的にフォーラムを覗いてみると良いと思われます。
oFはフォーラムが活発なので、皆さんも是非活用してください!