19
20

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

原因思考と結果思考。足を引っ張る存在から、先頭を走れる人材になるために。 - ある戦友に向けて -

Posted at

仕事でコミュニケーションしていると、このようなことを言う人をたまに見かけます。
「これは、ここが出来てないからダメだ。」
「あれは、ああいうふうになっているからうまくいくわけがない。」

あなたの周りにも、いるのではないでしょうか?このような人。

bird.png

このような人は、概して、挙げてくれた問題を解決しようとすると、
「これは、他にもこういうところが出来てないからダメだ。」
「あれは、こういうふうにもなるから、うまくいくわけがない。」
と、色々な問題点を上げてきます。

その人に、何のために問題を指摘しているのか聞いてみると、
「いや、問題に気づいたから指摘しただけだ。」
「うまくいくわけがないから言っているだけだ。」
と答えてきます。

こういう人と会話すると、結論が見えずに、論理が立たず、モヤモヤします。

結局、このような人は問題を挙げたいだけで、何かを良くしようとか、悪いことが起ころうとするのを防止しようとかいう行動はしません。

このような人は、原因思考といって、ある時点から過去の出来事にしか関心事がありません。物事を良くしようとは考えていません。将来の問題の発生を未然に防ごうという気もないのです。

なおかつ、このような人は、自分が足を引っ張っているだけの存在とは気づいていません。ともすると、自分は問題を発見できる有能な人材であるとさえ思っています。

また、このような人の口癖として、「どうせXXXXだから」とか「XXXなんてXXXXだ」とかいうものがあります。過去しか見ていないことを象徴するようなセリフです。

原因思考に対して、結果思考という考えがあります。
「これは、これができれば良くなる。」
「あれは、ああいうふうにすれば結果を生む。」
ゴールに近づいたり、問題を解決するための手段を考えます。

この人は、結果に目を向けて、結果を出すための最短距離を進もうとします。結果を出すための考え方をして、行動をとります。行動の結果、物事が前進したり、問題の予防ができます。

sandway.png

原因思考ではなく、結果思考を用いるべきなのです。無限にある問題にとらわれて先に進めない様では、何もせずにますます状況が悪くなる様ではだめです。結果に目を向けて、そこにたどり着くために必要な手を講じなければならないのです。

しかしながら、人は誰しも、時として原因思考に陥ってしまうことがあります。疲れている時、物事がうまく行っていない時、ついつい原因思考になりがちです。

そんな時でも、自分をふりかえり、観察してみましょう。自分が原因思考になっていないか、結果思考になっているか。

また、原因思考に必要以上に振り回されないように。原因思考になっている人を結果思考に誘導出来るようにしましょう。時には相手にしないことも重要です。

結果思考に導くためのいい方法は、質問することです。「それは、何のためですか?」と。
原因思考の人は「XXXXXないためだ。」と回答してきます。その回答には、「では、どうあるためですか?」と質問します。相手から「XXXのためだ。」という表現がでるように導きます。
また、問題提起した内容について、対応してもらうのも手です。原因思考の方は、うまくいかない原因を無限に探索するため、やってもやってもキリがないという状況に陥ります。実際に状況に陥ってしまい、自らを振り返る機会をつくることもひとつの導く手段です。

それでも難しければ、せめて自分は結果思考でいるようにしましょう。結果思考は結果思考を引き寄せます。「どうすればよいか。」「何をすれば良くなるか。」を考えて行動しましょう。

そうすれば、一歩一歩成功に近づいていきます。
なぜならあなたが成功を目指して行動するからです。


この文書は、たった一人の私の戦友に対して書いています。

周りの原因思考の人間に振り回され、キリモミしている君。時にそれに付き合い、疲弊していく君。
この文書が、少しでも君の存在をより良くしてくれることを願って書いています。

戦友は素直ではないので、直接言っても聞いてくれないでしょう。
いつか、何らかの形で、この文書が君に届かんことを。

恐惶謹言

19
20
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
19
20

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?