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気をつけて!Git for Windowsにおける改行コード

Last updated at Posted at 2015-12-25

はじめに

このタイトルにあるような内容は
git windows 改行コード
などと検索すればたくさんでてくることと思われます。

git for windowsでデフォルトの設定でインストールした場合、
2015-12-25_145945.png

Checkout Windows-style, commit Unix-style line endings
の設定となり、チェックアウトの際の改行コードがLFからCRLFにしてしまう設定です。
gitの設定をgit config -lでみるとcore.autocrlf=trueとなっているかと思われます。

他の方の記事を読むと、その設定が煩わしいというようなことが書かれています。
確かに。

インストール後に変更する場合は、
git config --global core.autocrlf truetrueを変えることで変更が可能です。

設定 チェックアウト時 コミット時
true LF -> CRLF CRLF -> LF
input 変換しない CRLF -> LF
false 変換しない 変換しない

これをみるとinputfalseLF -> CRLFの自動変換を行わないので、これらを選んでしまいそうですが、

大規模開発で多数の開発者がtrueでインストールしてしまった場合、わざわざ変更をしてもらうまでの悪影響があるのか?がわからなかったので、それについて調べた結果を記載しようかと思います。また、これを書くきっかけとなった私のチームではまった落とし穴について書こうと思います。

core.autocrlftrueに設定をした場合

core.autocrlftrueに設定をした場合について整理します。
チェックアウトやコミットした場合の動きや、開発者がCRLFでファイルを作成した場合の動きは以下のようになります。

スクリーンショット 2015-12-25 20.20.06.png

上記の図から確かにwroking directory上ではCRLFLFが混在してしまう可能性がありますが、
repository上のファイルがLFである以上、core.autocrlftrueに設定をしていても問題がないように思えます。

問題となる設定

では、repositoryにCRLFが紛れてしまう恐れがある設定は何でしょうか。
それはcore.autocrlffalseの場合です。
core.autocrlffalseにするということはチェックアウト時もコミット時も改行コードを変換しないということです。
そうした場合、以下のようなことになります。

スクリーンショット 2015-12-25 20.59.39.png

これではリモートリポジトリにもCRLFが紛れてしまい、他開発者にも影響がでてしまいます。
つまり、core.autocrlfは以下のどちらかがよいように思われます。

  • true
  • input

ただもう一つ落とし穴が

ここで、もう一つ気をつけることがあります。実際、この落とし穴にはまったためこの記事を書こうと思いました。
それは、core.autocrlftrueにしていたことが原因でした。

注意が必要なのはMavenやGradleを利用してビルドを行う、ビルド職人たちです。
ビルド職人がcore.autocrlftrueでチェックアウトし、ローカルのworking directoryでwindows以外のデプロイ資材を作成してしまうと
以下が示すように、資材の中にCRLFが含まれてしまう可能性があります。

スクリーンショット 2015-12-25 21.37.26.png

シェルなどがCRLFとなってLinux環境に置かれた場合、大変恥ずかしいことになってしまいますね。
・・・。

ここまでのまとめ

windows環境で開発を行っている開発者は
git config --global core.autocrlf true
または
git config --global core.autocrlf input
にしておけば問題ないように思われますが、
ビルド作業のことや、想定していない改行コードの不具合を出さないようにするには
git config --global core.autocrlf input
としておいた方がよいのではないでしょうか。

Repository上のCRLFLFに変換する方法

さて、falseにしていて、CRLFのファイルをrepository上に作成してしまった場合はLFに変換してあげなければなりません。
調査中、以下の記事が親切丁寧にまとめていてくださいました。
http://tech.nitoyon.com/ja/blog/2014/03/28/git-crlf-to-lf/

まんまなので、そんなに書きません。備忘用です。
1. Repository上にCRLFがあるかどうかは以下のコマンドで。
 git grep --cached -I $'\r'
2. repositoryの改行コードをなにもせずにもってきたいので、以下の設定にします。
 git config --global core.autocrlf input
3. 修正したいのはrepository内のCRLFです。working directoryと同期をとるために削除してからcheckoutします。(ここは「勘違い」で説明します。)
4. エディタでCRLF -> LFの修正
 私はIntellij IDEAなので、以下の記事を参考に。
 http://qiita.com/tanakahisateru/items/1c9ddf8d33d6727269ec
5. コミット

勘違い

私がしていた勘違いです。
git config core.autocrlf trueの設定で、CRLFがworkingディレクトリにあるとわかったとき、エディタでCRLF -> LFを修正して、コミットを行ったのですが、コミットした履歴がログに出てこず、困ってしましました。

しかし、よくよく整理をしてみると、working directoryがCRLFだったとしても、repositoryが
LFであった場合、改行コードだけの修正であれば内容に差はなく、ヒストリーは残らないということがわかりました。

なので、repositoryの改行をそのままにするinputfalseの設定にしておいてから、working directoryにチェックアウトをしてあげる必要があるようです。
※ただ、その際、working directoryを一度削除しないと、同期が取れないようです。

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