日本の行政区画のポリゴンデータや代表点としての緯度経度データをダウンロードできる住所Linked Open Data(住所LOD)サイト、Linked Open Addresses Japan(試作版) の活用方法として、行政区画ポリゴンデータをGeoJSONファイルでダウンロードする方法を紹介します。
Linked Open Addresses Japan(試作版) については、以下を参照してください。
LOAJ2GeoJSON を使う
住所LODからダウンロードできる行政区画のポリゴンデータは、Well-known text(WKT)という形式ですが、WebアプリなどではよくGeoJSONが使われます。
また、行政区画のポリゴンデータは、一つ一つを個別に利用するより、例えば、東京都の市区町村や、大阪府大阪市北区の町・丁目のように、ある住所内に含まれる全ての住所の行政区画が利用されることが多いと思います。
そこで、あるまとまった単位で行政区画のポリゴンデータをダウンロードして、WKT形式からGeoJSONに変換するWebアプリを作りました。
LOAJ2GeoJSON - 住所LODからGeoJSON作成
使い方
まず、「1. 住所の選択」で、行政区画ポリゴンデータが必要な住所を「都道府県」と「市区町村」のプルダウンから選択します。
「都道府県」のみを選ぶと、選んだ都道府県に含まれる全市区町村のポリゴンデータ、「市区町村」も選択すると、選んだ市区町村に含まれる全ての町・丁目データがダウンロードできます。
「2. 選択住所の確認」に現在選択中の住所が表示されます。
「3. GeoJSON変換処理」の「GeoJSON作成」ボタンを押すと、変換処理が始まります。
しばらく待つと、「ダウンロード」ボタンが表示されます。「ダウンロード」ボタンを押すと、GeoJSONファイルがダウンロードできます。
ダウンロードしたGeoJSONファイルのpropertiesには各住所の名前とダウンロード先のURLを追加しています。
"properties": {
"name": "東京都千代田区一ツ橋一丁目",
"uri": "http://uedayou.net/loa/東京都千代田区一ツ橋一丁目"
}
住所LODのデータは一部抜けている住所や、ポリゴンデータのない住所があるため、ダウンロードしたGeoJSONが不完全な場合があります。
個別にGeoJSONを作成
前述のように、住所LODのポリゴンデータはWKT形式で、GeoJSONにするには変換が必要です。
単純に地図に表示するだけであれば、GeoJSONに変換する必要はありません。
例えば、WebアプリであればWicketなどを使えば、Google Map や Leaflet 等でWKTデータを表示できます。
WKTをGeoJSONに変換する方法は以下で紹介されています。
GeoJSONの確認
作成したGeoJSONデータの確認には、GeoJSONLint、geojson.ioなどが利用できます。