#はじめに
API Connectの開発環境をLinuxやMacにインストールするのは簡単だが、Windowsは結構手間がかかる上、失敗することがある。そのためのTipsを簡単にまとめる。
#ながれ
インストールの流れは以下のとおり。
- 前提の確認
- 追加SWのインストール
- node.jsインストール
- API Connectインストール
#前提の確認
詳細な前提条件は、Software Product Compatibility Reportで確認できる。
API Connectは、色々コンポーネントがあり少しややこしいが、前提SWを確認する。
「Related software」を選択し「Create a report」をクリック。
"IBM API Connect"と入力し、検索を行う。無償利用の場合は、"IBM API Connect Essentials"を選択し、最新のバージョンを指定する。
「Filters:」で「Operating System platform」で"Windows"、「Product components」で"Developer Toolkit"のみにチェックを入れて、「Submit」をクリックする。
結果として、前提のNode.jsのバージョンが確認できる。Node.js 4.4.x もしくは、IBM 提供のNode.js v4.4.x。
前提のOSについても、Software Product Compatibility Reportで確認できる。
#追加SWのインストール
API Connectをインストールする前に追加のSWのインストールが必要になる。追加のSWの情報は、Knowledge Centerに記載がある。これらのインストールを実施する
- .NET Framework 4.0
- Visual Studio
- Windows SDK
- Python v2.7.10
#Node.jsのインストール
前提条件で調べたNode.jsを導入し、バージョンを確認する。
C:\>node -v
v4.4.7
C:\>npm -v
2.15.8
Windowsのpath lengthが256文字を避ける必要がある場合、npm configのルートを変更。変更したルートにPathを通す必要あり。
C:\>npm config set prefix "C:\\npm"
コンパイラーとして、pythonとC++のコンパイラーをnpm configに設定。
C:\>npm config set python "C:\\Python27"
C:\>npm config msvs_version 2015
Knowledge Center に記載の通り、npmのバージョンを3.x系に。npm3.x系は、node_modulesをフラットに持つことができ、Windowsのpath lengthが256文字という制約に引っかかりにくくなるから。
C:\>npm install -g npm
C:\npm\npm -> C:\npm\node_modules\npm\bin\npm-cli.js
npm@3.10.8 C:\npm\node_modules\npm
C:\>npm -v
3.10.8
#API Connectインストール
最後にAPI Connectのインストールを行う。API Connectのインストール時には、大量の出力がされ、デフォルトのコマンド・プロンプト設定ではエラー出力が流れてしまうことがある。コマンド・プロンプトのプロパティから、画面バッファーのサイズを変更する。
C:\>npm install -g apiconnect
省略
C:\>apic --ext-version
apiconnect: v2.3.6 (API Connect: v5.0.4.0)
apiconnect-cli-apis 2.3.0 (6c13193ba5b19c2ad39af78d3ee5f2381f8057d9)
apiconnect-cli-apps 2.4.0 (a3540f9879aac38b0a97dad171c82e037ce2545c)
apiconnect-cli-auth 2.4.0 (963e1e2ccddd29ff8acdd21c9feb2cb5e9822cab)
apiconnect-cli-catalogs 2.2.0 (1fcb9e8c7fec5f2aa560e94d6d127e32148954c4)
apiconnect-cli-config 2.3.1 (ad1a8b9b05dc9cb425b66c850faf25df3dae6612)
apiconnect-cli-create 2.4.0 (255a725517978dc1bd2d4fc96969163ff47849a1)
apiconnect-cli-devapps 1.0.0 (1824077edaff6e4c794caf7d6f5b7012a459fcd6)
apiconnect-cli-drafts 2.4.1 (da80ce686a8930bfc0cbfe82ced3ef6b93233b28)
apiconnect-cli-edit 2.3.0 (cb1b808997652edec04916ce389eacb4796ee39c)
apiconnect-cli-loopback 2.3.0 (6cb04654fae3b677af1faf423c6b177ddd90b6a7)
apiconnect-cli-orgs 2.3.0 (b7e3b08ad93ecc4052990e335e60368e5fd2580e)
apiconnect-cli-pm 2.2.0 (e43a7047c9ab4bc06f5d90c1cc7ce2b7a74a998b)
microgateway 1.5.3 (386fe17a7c5a301abb8681e67ffec35a68093744)
flow-engine 1.1.0
apiconnect-cli-policies 1.3.0 (b01a4d033850ea46343b6f97545fcfef2ca7159f)
apiconnect-cli-products 2.4.0 (b518c07e7cf2e64f88a585903d5d09e50afaccd2)
apiconnect-cli-validate 2.2.0 (38be0972b4536069ccaa53c58571dd1d0cff82c1)
apiconnect-cli-version-checker 1.2.0 (8541f810263a987dc2ac2857d856eb763a4c4324)
plugins 3.2.1
C:\>
#まとめ
API Connect Developer ToolkitをWindowsにインストールする際の注意すべきTipsをまとめた。
- 前提Node.jsの確認方法
- 追加SWのインストール
- path length対応による、npmのルート変更(必要に応じて)
- npmにコンパイラーの指定(必要に応じて)
- npmのバージョンアップ
- コマンド・プロンプトのバッファー・サイズ