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Eclipseのポータブル運用(revised)

Last updated at Posted at 2014-09-13

みなさま開発環境どうしていますか?

最近は各種IDEだけでなく、AtomやSublime Textはもちろん、Emacsそしてvimもそれなりにプラグインと設定が重厚長大で、移動させれてもOKとも言い難いです。
それでもまあエディタ系はプラグインマネージャと設定ファイルのリポジトリチェックアウトでどうにかなりますが...

自分はEmacs/vimがメイン(だが、環境がぜんぜん再構築できてない)ですが、IDEとしてはEclipseを使いたい(まだ使いこなせない)ので、Eclipseをポータブルに運用したいと考えています。
各マシンで、環境を再構築できる自信がないので、まとめてバックアップできることと移動できるようになってないと死ねます。

そんでそのレシピをメモしつつ公開する次第です。
(自分的に便利なようにしただけですので、末尾のメリット/デメリットを検討して利用してください。というか大部分の人はPleiadesを移動させれば問題ないのかもしれません)


導入

以前はEclipsePortableにPleiadesを組合せ、そこにプラグインを導入していました。この環境は構築に苦労したんですが1、最新の4.4系で構築しなおそう2としていろいろやった結果、比較的楽だった3ので、その手順です。
なお、PortableApps系についてご存知ないと厳しいところはあります。

EclipsePortableの入手

sourceforge.jpよりEclipsePortable_4.4_Classic_Edition.paf.exeを取得。

っても、ランチャー部分しか使わないことになるが。

Pleiades All in Oneの入手

Pleiadesより

32bit Ultimate Full

を取得。

実行用JREは消すので、Standardでもいいのかもしれませんが、わかんないので。

JREの入手

PortableAppsjPortableを入手。

基本セットアップ

EclipsePortablejPortableを同じフォルダに向けてインストールする。

結果、以下のフォルダ構成になるはず(PortableAppsランチャーが作るフォルダ構成準拠)

/
+- Documents <- ここらは後の説明に関係します
|   +- workspace
+- PortableApps <- インストール先フォルダ
     +- CommonFiles
     |   +- Java
     +- EclipsePortable

Pleiades All in Oneへ入れ替え

EclipsePortableApp\EclipseApp\Javaをリネーム、.originつきにしておく(一応保存、消してもいいはず)。
Pleiades All in Oneのpleiades内すべてをApp内に展開、これでApp\eclipse\eclipse.exeが存在する状態になる。

Pleiadesの設定をPortable対応へ4

なお、参考先の設定方法だと、もともとのEclipseへPleiadesをプラグインとして導入することもできます。

App\eclipse\eclipse.inijavaagent

-javaagent:dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

から

-javaagent:App/eclipse/dropins/MergeDoc/eclipse/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

にします。
あと、eclipse\jreに実行用JREがありますが、これは削除します。

ここまでで最低限は動くはずです。
jPortableとの絡みで上記設定しますので、逆にEclipsePortable.exeから起動しないといけなくなっています。

初回起動がトチる気がしますので、一度起動させてプロセスがいなくなってたら、再度起動させてみてください。
その上でだめだったら、最初からやり直すなどしてください。

上手くいってるかは、「Eclipseインストール詳細」でフォルダ構成他を確認すれば分ると思います。

環境整備

ワークスペースのベース

WorkspaceをDocumentsに取りたい(現状はPortableApps(実行ファイル群)のEclipsePortable\Data(運用データなどアプリ側データ向け)にできてしまう)ので以下の設定を行う。5

eclipse.ini-vmargsオプションより前に-dataとして、EclipsePortableフォルダからの相対パスを入れる。

-data
..\..\Documents\workspace
--launcher.appendVmargs
-vmargs

みたいなカンジ。

ワークスペースのパス表示6

ポータブルにすると、いろいろファイルをちらかしかねないので、念のため。

eclipse.ini-showLocationを追加。

プロジェクトオーサー(-Duser.name によるクラス作成時の Javadoc @author 自動補完 )7

同じく作者名データを明確に。
折角環境を自分所有にするんですし。

-vmargs以降に-Duser.nameで名前、メールアドレスなどを定義。

カラーテーマ

自分はSolarizedなので、ここを参照しました。8

マーケットプレースからColor Themeをインストールし、Eclipse Color ThemeからSolarizedテーマのXMLファイルをダウンロード、インポートして適用します。


メリットとデメリット

Pleiades All in Oneでもポータブルとも言えるのですが

  • 設定をカスタマイズした環境を運びやすい(ランチャーあるので)
  • JREをPortableAppsのアップデートで更新できるので、実行環境用のセキュリティ更新という意味で解決する。もちろんSDKなどは自前管理なので、バージョン維持できる。

デメリット

  • といいつつPython環境とか更新されない気がする(cleanできればいい?)
  • 手動で-cleanが掛けにくい(eclipse.iniに記述する必要があるはず)
  • JREがjPortableなので7系など、環境の影響は多少ある

  1. 本文にあるポイントを踏まえないとEclipse Portableに単純には入れられないことと、CDTやPyDevのためにMSYS Portable/MinGW PortablePython Portableを導入する必要があり、このことに辿りつくのに時間がかかった 

  2. EclipsePortableをふと見たら4.4が出てたので 

  3. Pleiades All in Oneに全部入ってたので楽 

  4. 参考 Eclipse portable を使う - ふなWiki 

  5. 参考 eclipse.exe のオプションでワークスペースを指定する 

  6. 参考 Eclipseのタイトルバーにワークスペース名を表示する 

  7. 参考 eclipse.iniの設定 - デベロッパー スペース - Jiemamy Project 

  8. 参考 Solarized に染まる - Eclipse 編 - 全力で怠けたい 

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