概要
ESXi 5.1以降の上に、仮想マシンでESXi 5.1を構築する(Nested ESXi)する時は、仮想マシンハードウェアバージョンを9以降にし、OSバージョンとしてVMware ESXi 5.x
を選択する。また仮想マシン上へのESXi構築時、インストーラとして物理マシンのハードウェアベンダーによるカスタムイメージを使用するときは、SMBIOS.reflecthost
にTRUE
を設定しておく。
詳細
仮想マシンの作成
以下の構成で、仮想マシンを作成する。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
構成 | カスタム |
仮想マシンのバージョン構成 | vSphere 5.1(仮想マシンハードウェアバージョン9) |
ゲストOS | Linux |
ゲストOSのバージョン | Red Hat Linux 4 (64bit) |
CPU数 | 2(1ソケット×2コアでも2ソケット×1コアでも可) |
メモリ | 2GB |
ネットワークアダプタ | E1000(初期値) |
SCSIコントローラ | LSI Logic SAS(初期値) |
ディスクサイズ | 5.2GB(起動領域1GB、スクラッチ領域4GBを確保する場合) |
ゲストOSのバージョン等の修正
vSphere Web Clientで、作成された仮想マシンに対して、以下の設定変更を行う。
- 「設定の編集」画面を開き、「仮想マシンオプション」タブを表示する。
- 「一般オプション」の「ゲストOS」を
その他
、「ゲストOSのバージョン」をVMware ESXi 5.x
に変更 - 「起動オプション」の「次回仮想マシンの起動時に、強制的にEFIセットアップ画面に入る」を有効化
- ESXiインストーラとして、ベンダカスタムイメージを使用する場合は、詳細の「構成パラメータ」から「構成の編集」を開き、
SMBIOS.reflecthost
にTRUE
を設定しておく(※通常はVMware社の純正イメージを使うので、この設定は必要ない)。 - [OK]を押下して、で仮想マシンの設定の編集画面を終了する。
- 再度「設定の編集」画面を開き、「仮想ハードウェア」タブを表示する。
- 「CPU」の「ハードウェア仮想化」を有効にする
- [OK]を押下して、で仮想マシンの設定の編集画面を終了する。
インストールの開始
インストールを開始する。
- 仮想マシンをパワーオンする
- BIOS画面で、起動デバイスにCD-ROMが入っていることを確認する
- BIOS画面表示状態で、ESXiインストーラ(媒体またはISOイメージ)をマウントする
- BIOS画面を終了する
以降は物理マシン上でのインストールと同様に、インストールを進める。
参照
ESXi on ESXi(Nested ESXi)に関する基本情報は、以下を参考にした。
ESXi 5.1のインストールに関しては、以下を参考にした。
- vSphere 5.1 Update 1 - vSphere のインストールとセットアップガイド - 仮想マシンサイズは本ドキュメントののハードウェア要件に合わせた。
HP社カスタムイメージ版ESXiを使用するための、SMBIOS.reflecthost
の設定については、以下を参考にした。
- Microsoft Windows ServerライセンスFAQ(HP社ドキュメント) > 41項
- ゲストOSにHPのOEM windows2008をインストールする方法 | VMware Communities
本ページ内容は筆者が参照の便のためにある時点でまとめた個人的なメモです。内容を保証するものではなく、また筆者の所属組織等とは一切かかわりがありません。