AzureCosmosDBでUDFを使ってjson arrayのPagenationとSort

GYAOのtsです。
我々のチームは、オールパブリッククラウドで、Microservice Architectureを採用した次期バックエンドを設計中です。

経緯

前回の投稿で、Eventhubs経由で登録することができたので、あとは検索機能を作らないとということで、SortとPagenationのついたsearchAPIをAzureFunctionsで実装してみた。

やりたいこと

下記のようなデータがCosmosDBに保存されている

ID-user1

{
  "Contents": [
    {
      "ContentsId": "c0001",
      "Time": 1500532318
    },
    {
      "ContentsId": "c0006",
      "Time": 1500535647
    },
    {
      "ContentsId": "c0002",
      "Time": 1500538621
    }
  ],
  "Pkey": "reserve",
  "id": "user1"
}

このContents内をTime（unix timestamp）順にSortしたり、Pagenation（start, end）で絞ったりしたい。
AzureForumを見る限り、現時点ではTOPのサポートしかない模様・・・。これだとページネーションできない。
しかも今回は1ドキュメントのArrayになっているnestedオブジェクトのSortやPagenationなので、そもそも用途が違う気がする。。。

AzureCosmosDBのUDF（user defined functions）を利用して作ってみることにした。
udfで作成して、functionsで設定するSQLに埋め込むような形で行こうかと。

実装

UDF

まずはUDFの作成。

sort

function sort(contents, start, end, sort) { 
  function compareTime(a, b) {
    if (sort == 'DESC') {
      return b.Time - a.Time;
    }
    else{
      return a.Time - b.Time;
    }
  }
  return contents.sort(compareTime).slice(start, end);
}

SQL

SQLには下記のような形で埋め込み、更にFunctionsの統合のsqlに設定する。
udfを使用する際はudf.[ID]でアクセスできる。

SQL

SELECT c.id, c.Pkey, udf.sort(c.Contents, {start}, {end}, {order}) as Contents FROM c where c.id = {docId}

Functions

下記の通り。

統合はこんな感じ

http-inputのルートテンプレートで必要な引数をもらう設定

そのまま引数に設定する。
気をつけるポイントは、inDocumentsをIEnumerable 型にすること。
SQLで取得する場合はID指定であっても複数ドキュメント限定らしい。

Functions

#r "Newtonsoft.Json"

using System;
using System.Net;
using Newtonsoft.Json;

public class Input
{
    public string docId { get; set; }
}

public static HttpResponseMessage Run(Input input, int start, int end, string order,
    HttpRequestMessage req, IEnumerable<dynamic> inputDocuments, TraceWriter log)
{
    var inputDocument = inputDocuments.First();
    log.Info($"invoked. start:{start}. limit:{end}. order:{order}");
    if (inputDocument != null)
    {
　　　　　　　　　　　　　　　　var responseContent = JsonConvert.SerializeObject(inputDocument);
        var response = req.CreateResponse(HttpStatusCode.OK);
        response.Content = new StringContent(responseContent, Encoding.UTF8, "application/json");
        return response;
    }
    else
    {
        //not found. do nothing.
        return req.CreateResponse(HttpStatusCode.NotFound);
    }
}

以上。

Test

テストフォームが勝手に適用される。便利。。。

取得完了。さくっと行けた。startとendだけだと利便性が悪いかもなので、limitとoffsetにしたほうがいいかも。

とりあえずプロトタイプはできた。

所感

パフォーマンス面に懸念は残るが、現時点ではこうするか、Functions内C#でSortの二択になりそうな気がする。
チーム内で相談した上で、今後ストレステスト等を経て決断していきたいと思う。