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Elasticsearch 5.4.0リリース記念 Kibana5.4.0のTime Series Visual Builderで遊ぼう

Last updated at Posted at 2017-05-05

概要

5月4日、GWの真っ只中、Elasticsearchの5.4.0がリリースされました。

Kibanaの5.4.0では、いくつか新しい機能が入ったということなので、その中からTimelionのqueryをGUIから生成できる機能を試してみます。
Timelionはこれまで、クエリや見た目、その他の設定をすべて1行で書ける、というところが良さでもあり、むずかしさでもあったように思います。
それがGUI、Time Series Visual Builderでどうなるの、ってところです。

公式のリリースの投稿はこちらです。
https://www.elastic.co/blog/kibana-5-4-0-released

入口の見た目の変化

これからVisualizeの部品を作ろうとするとき、チャートの種類が選択しやすくなりました。
Time SeriesのTimelionの横に「Visual Builder」というのがあります。これを選択します。

なお、まだこの時点では、experimentalという注釈があります。

1.png

Time Series Visual Builderのトップ画面

Visual Builderの画面を開くと、見せ方の種類が選択できます。デフォルトでは一番左に位置するTime Seriesになっています。

  • Time Series
  • Metric
  • Top N
  • Gauge
  • Markdown

Time Series

kind_1.png

Metric

kind_2.png

Top N

kind_3.png

Gauge

kind_4.png

Markdown

kind_5.png

実際に作ってみよう

Time Seriesで1つ作ってみます。

Data Panel編

Data Panelでは、MetircsとOptionのタブがあります。
まず、Metricsから。

Metrics

data_panel1.png

項目 説明
Aggregation 集計方法、CountやAverage、Sumなどを選択します
Field 集計対象フィールドを選択します
Group By ある集計グループを作り、それごとに集計対象フィールドを集計したいときなどに

ラベルは任意のテキストを設定することができます。何も設定しない場合は、選択したフィールド項目名がそのまま出ます。
また、ラベル横にある色のアイコンで、色を変えることもできます。初期値は緑色でした。

Options

data_panel2.png

Optionsでは、グラフの見た目について設定する項目があります。
チャートの種類(LineなのかBarなのか)、色を塗る(デフォルトだと、0.5で半透明に塗る設定)、線の幅など。

Separate Axisはいま非活性になっていますが、Mericsが2つ以上になったとき選択できます。前までyaxis(2)などやってた部分だと思います。

試しにチャートを棒グラフに、線を太くし、Fillを1にした場合は、このようになります。

data_panel3.png

Panel Options編

チャート全体に関する設定はこちらで。

panel1.png

項目 説明
Index Pattern 対象となるIndexパターン。指定しなければ全部
Time Field @timestampのように、時間を保持したフィールド
Axis min, max 最大、最小の指定。なければ自動設定される
Axis Position 縦軸の場所、デフォルトで左。
Background Color 背景色の設定
Legend Postion 凡例の表示位置。デフォルトで右
Panel Filter パネルに設定する検索フィルター条件

見た目に凝りたいなら、背景色をちゃんとつけてやると良いと思います。
Panel Filterは、たとえば beat.hostname:"hogehoge"と指定すると、その条件で得られた結果でグラフ描画がなされます。

色を変えてみると、ぐっと雰囲気がかわります。

panel2.png

ここで、Saveボタンを押してVisulizeを作れば、Time Seriesの内容を作成した、ということになります。

Gaugeの場合

アクセルメーターのようなGaugeを作りたい場合は、Gaugeを選択して、Time Seriesと同じように対象項目、集計方法などの設定をDataのMetricsで、見た目の部分はPanel Optionsで指定します。

gauge1.png

gauge2.png

このGaugeを選択した状態で、Saveボタンを押して保存すると、Gaugeでの可視化パーツが作成されます。

Dashboardに貼る

Dashboadに今作ったVisualizeをAddしてみます。

dashboard.png

Timelion特有の書き方にあまり悩まされることなく可視化の部品の作成からダッシュボードに貼り付けまでができました。

雑感

通常のKibanaのAreaやBarのVisualizeの作成では、まず元となるIndexを選択したあとに、検索条件だったりを入れる流れですが、
Timelionでは、Indexの指定はPanel Optionsの中で(指定する場合は)自分で設定する必要があるところに、Timelionらしさが残っているように思います。

他にもKibana5.4.0では変わっているところもあるので、おいおい触ってみたいと思います。

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