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MilkcocoaとIFTTTがつながる中継サーバーHeroku Buttonつくりました

Last updated at Posted at 2016-12-02

この記事は、Milkcocoa Advent Calendar 2016の3日目の記事です。

前日は m2wasabi さんの Milkcocoaしくじり先生ー紅白編ー です。

ウフル川野さんと以前のMilkcocoaが使えるHerokuサーバー記事の仕組みを発展させて、IFTTT用にルールを整えてやってみようと盛り上がりまして、HerokuがMilkcocoaとIFTTTがつながる中継サーバーHeroku Buttonつくりました。

今回のWebアプリケーションの仕組み

今回のWebアプリケーションはMilkcocoa NodeJS SDKを利用したHerokuサーバーで中継し、IFTTT Maker ChannelとMilkcocoaとやり取りできるアプリです。

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  • トップページで「Hello Milkcocoa!」と表示する機能
  • IFTTT Maker Channelから送信されてきたデータをMilkcocoaのデータストアに通知する
  • Milkcocoaの特定のデータストアに送られたデータをIFTTT Maker Channelに通知する

を備えています。

これができると、IFTTTのTwitterチャンネルで取得したツイートをMilkcocoaの反応として扱えたり、Milkcocoaから送ったデータをIFTTTのSlackチャンネルに流すことができたり と、やれることが多岐に広がります。

今回の事前準備と作業の流れ

今回の事前準備と作業の流れです。

  • 前提
    • Herokuに登録済みでアカウントがあること
    • IFTTT Maker Channelが利用可能なこと
  • 作業の流れ
    • 今回使うMilkcocoaのアプリIDを決めて控えておく
    • IFTTT Maker Channelのキーを控えておく
    • Heroku ButtonでHerokuサーバー構築
    • IFTTT Maker ChannelのDo Buttonレシピをつくる(IFTTT→Milkcocoa)
    • MilkcocoaからIFTTT Slack Channelに送るレシピをつくる(Milkcocoa→IFTTT)

設定を控えておきます

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今回使うMilkcocoaのアプリIDを決めて控えておきます。

つづいて、IFTTT Maker Channelのキーを控えておきます。

Makerのチャンネルページに行きます。

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Settingを押します。

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URL:と書かれているところをコピーしてアドレスバーに入れてアクセスします。

image

「Your key is」の部分です。(以前よりも、ちょっとたどり着くまでの階層が深くなりましたね!)

Heroku ButtonでHerokuサーバー構築

つづいて、サーバー構築です。

以前の記事「HTTPでMilkcocoaが使えるHerokuサーバーを気軽に立ち上げられるHeroku Buttonを作りました」も参考になります。

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1ft-seabass/heroku-ifttt-maker-channel-milkcocoa にアクセスし、Heroku Buttonを押します。

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サーバーの名前を決めます。

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Config Variablesは、すでに入っている値はそのままで、

  • IFTTT_SECURITY_KEY
  • MILKCOCOA_APP_ID

を入力しましょう。

仮にIFTTT_SECURITY_KEYが「ABCDEFGHIJKLMN」で、MILKCOCOA_APP_IDが「hogehoge」の場合は以下のようになります。

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IFTTT_SECURITY_KEY・MILKCOCOA_APP_IDを入力したら、デプロイボタンを押してサーバー構築します。

image

デプロイ完了したら、Viewボタンでサーバー確認します。

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これで準備完了です。

なお、Herokuサーバーの設定値(Config Variables)は以下のようになっています。

  • IFTTT_SECURITY_KEY
    • IFTTT Maker Channelへ送る際に必要なセキュリティキー
  • MILKCOCOA_APP_ID
    • MilkcocoaのアプリID
  • IFTTT_RECEIVE_DATASTORE_ID
    • IFTTTがMilkcocoaにデータを送る時のMilkcocoaデータストア
      • 初期値:IFTTTReceiveData
  • IFTTT_RECEIVE_URL
    • IFTTTがMilkcocoaにデータを送る際の中継URL
      • 初期値:/ifttt/receive
  • IFTTT_SEND_DATASTORE_ID
    • MilkcocoaからIFTTTにデータを送る時のMilkcocoaデータストア
      • 初期値:IFTTTSendData
  • IFTTT_SEND_EVENT_NAME
    • MilkcocoaからIFTTT Maker Channelにデータを送る時のIFTTT Maker Channelイベント名
      • 初期値:IFTTTSendData
  • IFTTT_SEND_URL
    • MilkcocoaからIFTTTにデータを送る時の中継URL
      • 初期値:/ifttt/send

仕組みに慣れてきたら、調整してみましょう。

IFTTT Maker ChannelのDo Buttonレシピをつくる(IFTTT→Milkcocoa)

IFTTTからMilkcocoaの連携をしてみます。今回はIFTTT Maker ChannelのDo Buttonレシピを作成し、Milkcocoaのデータストア画面でデータが保存されているか確認します。

まず、IFTTT DoButtonの設定をします。

image

スマホアプリ上で新規作成。

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URLには今回Herokuサーバーを構築したサーバーに/ifttt/receiveを追記した文字列を入力します。この追記した文字列はHerokuサーバー初期設定時にIFTTT_RECEIVE_URLに入っていたものです。

image

  • Methodの設定
    • POST
  • Content Typeの設定
    • application/json
  • Bodyの設定
    • {"value1":"value1","value2":"value2","value3":"value3"}

と入力してSaveし、IFTTT DoButtonを作成します。

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ボタンを押してみます。

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無事設定されると、Milkcocoaのデータストア画面でデータが保存されています!

MilkcocoaからIFTTT Slack Channelに送るレシピをつくる(Milkcocoa→IFTTT)

つづいて、MilkcocoaからIFTTT Slack Channelに送るレシピを作ってみます。

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このように、Maker ChannelのトリガーでSlack Channelが動作するレシピを新規作成します。

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EventNameの設定は「IFTTTSendData」をします。これはHerokuサーバー構築時のMilkcocoaからIFTTT Maker Channelにデータを送る時のIFTTT Maker Channelイベント名の文字列を一致させます。

つづいて、Slackの文言設定です。

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Which Channels はアクティベートしてるSlackの好きなチャンネルにしましょう。

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Messageもこんなかんじで。Value1~Value3となっているところがMaker Channelから反映される動的に変わる文言です。

The event named "{{EventName}}" occurred on the Maker Channel Value1:{{Value1}} Value2:{{Value2}} Value3:{{Value3}}

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Titleは自動生成のものを。

The event named "{{EventName}}" occurred on the Maker Channel

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出来上がりました。

試してみる

早速、

Milkcocoa IFTTT Sender - jsdo.it

にアクセスして送信を試してみます。

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MilkcocoaIDのところにMilkcocoaのアプリIDを入力して、CONNECTボタンを押します。

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DATASTORE_IDは、Herokuサーバー構築時の設定値IFTTT_SEND_DATASTORE_IDのMilkcocoaからIFTTTにデータを送る時のMilkcocoaデータストア名と一致させます。特に設定を変えていなければそのままでOKです。

SEND_DATAは一旦そのままで送ってみましょう。SENDボタンを押します。

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無事に設定されていれば、該当のSlackチャンネルに文言が入ってきます!

使用上の注意点

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HerokuサーバーはFreeアカウントで起動していると、アクセスしないと30分程度でスリープしてしまい、MilkcocoaからIFTTTへの送信が発動しなくなります。これを回避するにはURLを叩いて再度起こしてあげるか、HobbyアカウントになりDynoを与えて常時起動するようにしておきましょう。

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なお、IFTTTからMilkcocoaの通信についてはHTTPでURLを叩く形になるので、たとえスリープしていても起きてくれるので大丈夫です。

おわりに

このように、IFTTTとMilkcocoaが垣根なくやりとりできている仕組みはこのHeroku Buttonで可能になります。

この仕組みができると、IFTTTで試せるいろいろなAPIのデータをひとまずMilkcocoaに集めてリアルタイムにWebアプリケーションを動かすことや、MilkcocoaとつながるデバイスにIFTTTでの反応を連携させたり、デバイスの操作をMilkcocoa経由でIFTTTに送ることもできるため、制作の幅がより広がります。

ぜひいろいろと試してみてください。

さて、次回のアドベントカレンダーは…

Milkcocoa Advent Calendar 2016も明日で4日目、
書いてくれるのは我らのMilkcocoaエバンジェリストことn0bisukeさんです

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