ccacheとは、CまたはC++コンパイラが出力するデータをキャッシュするソフトウェア開発ツールである。
その目的は、2回目以降のソフトウェアビルドにおいてはコンパイルを避け、出力結果を再利用することにある。
これは再コンパイル速度を劇的に改善する。
これを Eclipse の NDK ビルド時に使用するようにします。
- 前提条件
- Mac OS X
- Xcode インストール済み。
- Eclipse + ADT インストール済み。
Homebrew のインストール
ここ からHomebrew
をインストール
インストール後、ターミナルで下記コマンドを実行
# brew の更新
$ brew update
ccache のインストール
ターミナルで下記コマンドを実行
# ccache をインストール
$ brew install ccache
# インストールしたパッケージを更新
$ brew upgrade --all
ccache のパス確認
ターミナルで下記コマンドを実行。
ccache
の実行パスをコピーしておく。(ここでは例で/usr/local/bin/ccache
とする)
# 指定したコマンドの実行ファイルパスを調べる
$ which ccache
/usr/local/bin/ccache
Eclipse の環境変数設定
環境設定から「C/C++」→「Build」→「Environment」
右側にある「Add...」をクリック
それぞれ下記を記入後、「OK」
項目 | 内容 |
---|---|
Name | NDK_CCACHE |
Value | ccacheのパス (/usr/local/bin/ccache ) |
初回はキャッシュが無いのでいつも通り。
2回目以降はキャッシュが効けば早くなる。
はず。
おまけ: ccache
# キャッシュの情報・ステータスを表示する
$ ccache -s
# 古いキャッシュをいい感じに削除する
$ ccache -c
# 全てのキャッシュを削除する
$ ccache -C