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[Swift 1.2] UIViewの自作subclassの初期化

Last updated at Posted at 2015-05-25

以前に投稿した
[Swift] UIViewの自作subclassの初期化
が Swift 1.2 の変更でエラーになってしまうので、1.2の記述方法で初期化してみます。
(結論コードは一番下にあります。)

まずは、新規ファイルから「Cocoa Touch Class」を選択し、以下のように設定しましょう。

  • Class: CustomClass
  • Subclass of: UIView
  • Language: Swift

(クラス名はなんでも良いです。以下の文章で出てくるので、違う名前を付けたときは置き換えてください。)
すると、こういうクラスが作られます。普通ですね。

CustomView.swift
class CustomView: UIView {

    /*
    // Only override drawRect: if you perform custom drawing.
    // An empty implementation adversely affects performance during animation.
    override func drawRect(rect: CGRect) {
        // Drawing code
    }
    */

}

ViewControllerで作ったクラスを生成してみます。

ViewController.swift
    override func viewDidLoad() {
        super.viewDidLoad()
        // さっき作ったやつ
        var myView = CustomView()
    }

普通に生成できました。

じゃあ次にオリジナルのinitを作っていきます、コンストラクターです。

CustomView.swift
    init() {
        super.init()
    }

(コメントアウトの部分は消しました。)
エラーが出てしまいます、2箇所も。

原因は2つあります。

  • UIViewのinit()は子クラスから呼ぶことは出来ない。
  • 必須の初期化メソッドが呼ばれていない。

一つ目のエラーは、UIViewのinit()は子クラスから呼ぶことは出来ない、というエラーです。
もちろんこんな風に生成することは出来ます。
var myUIView = UIView()

これはUIViewのinit()が、convenience initializerなので子クラスからは呼ぶことが出来ないんです(たぶん)。
(convenience initializerについては別途調べて見てください。)

そして二つ目のエラーは、必須の初期化メソッド(required init)が記述されていない、というエラーです。
なにかしらのinitを記述した際には、もし親クラスに required init があった場合は、
それを必ずオーバーライドしなくてはいけません。
(requiredそれがしについては別途調べて見てください。)

それではエラーが出ないように修正していきます。
まず2つ目のエラーから修正していきます。
2つ目のエラーの対処は簡単です。

行番号の横に出るエラーのアイコンをクリックして、エンターを押せば自動で必須メソッドをオーバーライドしてくれます。

CustomView.swift
    required init(coder aDecoder: NSCoder) {
        fatalError("init(coder:) has not been implemented")
    }

このメソッドが呼ばれるのは、コードによる生成ではなく、StoryBoardやXibでCustomViewを使うと呼ばれるようになります。
fatalErrorは単純にアプリがエラーで止まります。
コードでしか生成しない場合は、そのままにしておきます。
クラスを作っていく工程で、コードでの生成しか想定しておらず、万一StoryBoardでCustomViewを使ってしまってもエラーで止まってくれるので、想定していないバグを未然に防ぐことができますね。

では、次にinit()を使えるようにしましょう。
まず結論(のコード)から先に書いてしまうと以下のようになります。

CustomView.swift
class CustomView: UIView {
    
    init() {
        super.init(frame: CGRectZero)
    }
    
    required init(coder aDecoder: NSCoder) {
        fatalError("init(coder:) has not been implemented")
    }

}

init()の中では、super.init(frame: CGRect)を呼ぶようにしました。
(CGRectZeroはCGRectMake(0, 0, 0, 0)と同じです。)

super.init(frame: CGRect)は子クラスからも呼べるイニシャライザです。
(convenienceかdesignatedそれがしの違いです。)

これでUIViewの自作subclassの初期化が出来ました。
わかりやすさを優先に結構省略して書いたので、足りない説明もあるかと思いますが、
詳しい説明は色々な方がQiitaに投稿されているのでそちらをご覧ください。

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