この記事は Vim 8.0 Advent Calendar の 25 日目の記事です。
長かったこの連載もついに最終回です。
「Vim ユーザーをハッピーにする」
2015 年の年末、Vim に以下のようなコミットが行われました。
Author: Bram Moolenaar <Bram@vim.org>
Date: Thu Dec 31 16:10:23 2015 +0100
patch 7.4.1005
Problem: Vim users are not always happy.
Solution: Make them happy.
Vim ユーザーをハッピーにする、と書かれたこのコミットは、1 つの Ex コマンドを追加するものでした。
:smile
:help version8
のページ内の :smile
Ex コマンドの説明には、コミットメッセージと同様、以下のようにだけ書かれています。
|:smile| make the user happy
この Ex コマンドを実行しても、何かとても便利なことが起きるわけではありません。しかし、これこそが Vim の願いであると感じます。
一部の例外はあるかもしれませんが、ソフトウェアはユーザーをハッピーにするために存在するものだと思います。少なくとも私はそうであると信じていますし、Vim はそのためにあると思っています。
今後も、Vim はユーザーをハッピーにするために進化を続けます。そして Vim を使った多くのユーザーがハッピーになることを願っています。
Happy Vimming!