1. はじめに
SoftLayerのEndurance Storageは、1GB単位の性能が決まっている高い可用性を持ったストレージです。Block Storage(iSCSIタイプ)とFile Storage(NFSタイプ)を選択することができます。
Endurance Storageの特徴の1つは、なんと言ってもsnapshotとreplication機能でしょう。ただし、このsnapshot機能は、今までスケジュールベース(hourlyもしくはdailyもしくはweekly)でしか選択できず、自分の好きなタイミングでsnapshotを取れなかったため使いにくいという声もありました。
今回の新機能(2016/04/04付けリリース)はこの制約を補完する機能であり、自分の好きなタイミングでsnapshotを取得することができます。
2. Customer Portalからの実行方法
Actions -> Take Manual Snapshotを実行するか、直接Take Manual Snapshotのアイコンを実行する。
3. APIからの実行方法
API実行時には、Endurance StorageのIDを知っておく必要があるが、実はそれはURLから簡単に分かる。上述のケースだと、該当のEndurance StorageのURLがhttps://control.softlayer.com/storage/block/4550753/endurance
になっているので、ID=4550753が対象のEndurance Storageということが分かる。そこで、以下のようにidを指定してclient['Network_Storage'].createSnapshot
を実行する。
import SoftLayer
client = SoftLayer.create_client_from_env()
client['Network_Storage'].createSnapshot('This is manual snapshot', id=4550753)
4. その他注意点
- snapshotはほぼ一瞬で実効可能。
- 取得間隔は最低でも一分以上開ける必要がある。一分以上開けないと、API実行時に、
SoftLayer.exceptions.SoftLayerAPIError: SoftLayerAPIError(SoftLayer_Exception_Public): Snapshot already exists. Please wait one minute between creating snapshots.
というエラーが発生する。