ShinobiLayer: Virtual Serverの作成者や稼動ホストのRack/Slot情報を確認するスクリプト

はじめに

仮想サーバーがどのデータセンターで動いているかという情報だけではなく、更に一歩踏み込んで「どのサーバールームの、どのラックの、どのスロットで動いているのかを確認したいのだけど、具体的にどうやれば確認できるのでしょうか？」という話をよく聞きます。
Publicクラウドでこうした情報が欲しいというのはちょっと欲張りな感じがしますが、実はSoftLayerでは確認することができます。とはいっても、ポータルからは確認できないので、APIを使って自分で実装しないといけないのですが、、、そうした実装をするのは敷居が高いという方もいらっしゃるでしょう。
また、サーバーの注文者を知りたいという用件もよく聞きますが、こちらもAPIを使って実装する必要があります。こちらもよく利用するにも関わらずポータルからは確認が難しい内容の１つです。
というので、サンプルスクリプトを提供しようと思います。何やっているか分からないよ！っていう方は、是非(今後継続連載予定の）記事もご参考にしていただければ幸いです。
・http://qiita.com/testnin2/items/f04ca0cee9b2f0a8f830

スクリプト(2015/11/27修正版）

getVsLocation.py

import SoftLayer
from prettytable import PrettyTable

client = SoftLayer.create_client_from_env()

_mask = '''
    id,
    fullyQualifiedDomainName,
    operatingSystem,
    billingItem.orderItem.order.userRecord.username,
    primaryIpAddress,
    primaryBackendIpAddress,
    datacenter,
    serverRoom,
    location.pathString '''

table = PrettyTable(['id',
                     'FQDN',
                     'Operating System',
                     'Owner',
                     'Primary IP',
                     'Backend IP',
                     'DataCenter',
                     'Server Room',
                     'location detail'])

virtualGuests = client['Account'].getVirtualGuests(mask=_mask)
for vg in virtualGuests:
    if ('fullyQualifiedDomainName' in vg and
                'operatingSystem' in vg and
                'billingItem' in vg and
                'primaryBackendIpAddress' in vg and
                'datacenter' in vg and
                'serverRoom' in vg and
                'location' in vg):
        table.add_row([vg['id'],
                       vg['fullyQualifiedDomainName'],
                       vg['operatingSystem']['softwareLicense']['softwareDescription']['longDescription'],
                       vg['billingItem']['orderItem']['order']['userRecord']['username'],
                       vg.get('primaryIpAddress') or "--",
                       vg['primaryBackendIpAddress'],
                       vg['datacenter']['longName'],
                       vg['serverRoom']['longName'],
                       vg['location']['pathString']])

print(table)

実行結果の例

slコマンドが実行できるようになっていることが前提です。
# python getVsLocation.py
のようにして実行して下さい。

表の意味

列	意味
ID	VirtualGuestオブジェクトのID
FQDN	仮想サーバーのFQDN
Operating System	仮想サーバーのOS
Owner	仮想サーバーの注文者
Primary IP	仮想サーバーのPublic IP
Backend IP	仮想サーバーのPrivate IP
DataCenter	仮想サーバーが存在するデータセンター
Server Room	仮想サーバーが存在するサーバールーム
location detail	「sng01.rk401.sl11」は、データセンター: SNG01、ラック：rk401、スロット：sl11を、「dal05.sr01.rk05.sl40」は、データセンター: DAL05、サーバールーム：sr01、ラック情報：rk05、スロット情報：sl40を意味していると思われます。サーバーによって、サーバールーム情報が含まれていたり含まれていなかったりする理由は、よく分かりません。。。