事象
導入手順書を作成するためHyper-V上にWindows7SP1 64bitを新規にインストールしWindows Updateを行ったところ、CPU使用率が100%に張り付き応答しなくなりました。
環境
ホスト機の環境は以下の通りです。
- Core i5 6500
- RAM 32GB
- Windows10 Pro 64bit 1607
仮想機には仮想1コアとRAM8GB(動的)を割り振りました。
備考
Microsoftのナレッジベースを読む限り、Windows7及びWindows Server 2008 R2の両方で起こるようです。
対応
以下のサイトの情報を参考にしました。
Windows 7 の WindowsUpdateの不具合回避法(進まない、終わらないなど) - Hone.のたま~に戯言
手順
- Windows Updateエージェントを最新にする
- Windows Update自動更新の無効化
- 更新プログラムKB3050265の適用
- 更新プログラムKB3138612の適用
Windows Updateエージェントを最新にする
Windows Update エージェントを最新バージョンに更新する方法
※私の環境では作業開始時点でver7.6になっていたため適用しませんでした
Windows Update エージェントのバージョン確認方法
%systemroot%\system32\Wuaueng.dllのプロパティ>詳細 から確認します。
%systemroot%は通常C:\WINDOWS のはずです。
>echo %systemroot%
C:\WINDOWS
もし古いバージョンがインストールされている場合は上記ナレッジベースから対象のシステムに合致した更新プログラムを入手してインストールしてください。インストール後再起動が必要かもしれません。
Windows Update自動更新の無効化
コントロールパネル>Windows Update>設定の変更
から「重要な更新プログラム」を「更新プログラムを確認しない」にします。
設定後一回再起動したほうがよいと思います。
更新プログラムKB3050265の適用
Windows Update Client for Windows 7: June 2015
中ほどの「How to obtain this update」の章「Method 2: Microsoft Download Center」の項から対象のシステムに合致した更新プログラムを入手してインストールしてください。インストール完了後再起動が必要です。
更新プログラムKB3138612の適用
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 用 Windows Update クライアント: 2016 年 3 月
中ほどの「この更新プログラムの入手方法」の章「方法 2: マイクロソフト ダウンロード センター」の項から対象のシステムに合致した更新プログラムを入手してインストールしてください。インストール完了後再起動が必要です。
以上の手順で、最初CPU100%張り付きで全く進捗が進まなかったWindows Updateが、20~80%の使用率で変動し無事に更新が完遂しました。(メインストリームサポートが終わっているのであまり意味がないですが、Windows Updateの自動更新を有効に戻すのを忘れずに)
今回は仕方なくWindows7環境を作る羽目になりましたがメインストリームサポートが1年半も前に終わっているOSなんてとっとと捨てるべきですね。