Rails4 | 新規・変更機能 | NullRelationの追加

概要

Rails4では ActiveRecord に NullRelation が追加された。
任意の条件の時だけ空の結果を返したい場合など、通常の結果が返却された場合と同様に
メソッドチェインを利用できる。（最終的には空値が返却される）
いわゆる、 Null Object Pattern 。

none を利用した際は、SQLが発行されないためパフォーマンスの意味でも好ましいです。

サンプル

仕様

下記で scaffold した状態をベースとする

rails g scaffold person name:string age:integer
rake db:migrate

index へのリクエスト時に Query String に disable キーがあれば none を。なければ all を返却する。
Person の name には敬称 san を付与する。

サンプルコード

scaffold した状態の PeopleController の index メソッドを下記のように変更します

  def index
    @people = params['disable'] ? Person.none : Person.all
    logger.info "params['disable'] = #{!!params['disable']}"
    logger.info "@people = #{@people.class}"
    @people = @people.map { |person| person['name'] += ' san';person }
  end

all 呼び出し時

http://xxxxx:3000/people をリクエスト時

ログは以下のようになります

params['disable'] = false
@person = Person::ActiveRecord_Relation
  Person Load (0.6ms)  SELECT  "people".* FROM "people"   ORDER BY "people"."id" ASC LIMIT 1

画面には以下のようなレコードが表示されます

tanaka san  24  Show  Edit  Destroy
suzuki san  25  Show  Edit  Destroy

none 呼び出し時

http://xxxxx:3000/people?disable=true をリクエスト時

ログは以下のようになります。

params['disable'] = true
@people = Person::ActiveRecord_Relation

SQLを実行していないため、SQLのログが出力されていません。

画面にはレコードが表示されません。