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JOINコマンドを使う際の注意

Last updated at Posted at 2017-05-19

はじめに

集計はRDBばかりに頑張らせるのをやめると幸せになれる。のですが、JOINコマンドを利用するともっと幸せになれます。

JOINコマンドとは

こちらに詳しくまとまっているのですが、2つのtsvファイルや、csvファイルをjoinする事ができます。

RDBを利用できない時に、ファイルだけでテーブル間の結合処理ができるという夢のようなコマンドですが、sortとの兼ね合いで思ったようにjoin出来ないことがあります。

結論から言うと

join: [ファイル]: is not sorted: 

というエラーが出たときには、

  • join前のsort時にLANG=Cを指定する。
  • join時にもLANG=Cを指定する。

JOINが失敗するなら、grepで似たようなこと出来ないの?

近いことで、以下のコマンドで、[ファイル2]中にある[ファイル1]の内容を含む行を抽出することができますが、これは計算量のオーダーが[ファイル1のサイズ] * [ファイル2のサイズ]であるため、これが巨大なときには何時まで待っても完了しません。

grep -f [ファイル1] [ファイル2] 

ファイル1が100万行,ファイル2が1000万行だったときには計算量のオーダーは10兆回です。

JOINコマンドは速い

JOINコマンドを利用するためには、予め[ファイル1]と[ファイル2]が適切にソートされている必要がありますが、その分高速に動作します。
ソート済みのファイル同士を上から比較することで、[ファイル1のサイズ]+[ファイル2のサイズ]のオーダーの計算量で比較を行ないます。

ファイル1が100万行,ファイル2が1000万行だったときには計算量のオーダーは1100万回で、grepを利用するケースのおよそ91万分の1です。

sort [ファイル1] > [ソート済みファイル1]
sort [ファイル2] > [ソート済みファイル2]

SORTの際に気をつけなければならないこと

sortコマンドは環境変数により、文字列のスコア評価が変わり、ソート順が変更されてしまいます。

例:

  • 大文字小文字を無視する。
  • 数値以外を無視する。
  • "-"ハイフンや"+"プラスなどを無視する
  • etc...

sort時の文字列スコア評価とjoin時の文字列スコア評価が異なるとjoinコマンドは

join: [ファイル1]: is not sorted: 

というエラーを吐き、処理を中断してしまいます。

ここで、sortの結果を固定するために、LANG=Cを指定して下さい。

LANG=C sort [ファイル1] > [ソート済みファイル1]
LANG=C sort [ファイル2] > [ソート済みファイル2]

JOINの際に気をつけなければならないこと

sortと同様に、joinコマンドも環境変数により文字列のスコア評価が変わりますので、環境によってはこちらも適切に指定してあげないとjoin出来ません。
sort時に指定したのと同じLANGを指定してjoinします。

LANG=C join [ソート済みファイル1] [ソート済みファイル2] [オプション]
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