配列とポインタ

配列とポインタはほぼイコールです。

int x[] = { 1, 2, 3};
int *ptr = x;

このとき、 ptr は x[0] のアドレスを指しています。アドレスの中身を見てみると x[0] の値が表示されます。

printf("%d\n", *ptr);

// => 1

x[1] は ptr の次のアドレスになります。

printf("%d\n", *(ptr + 1));

// => 2

そのため、この様な処理は

for (ix = 0; ix < sizeof x / sizeof x[0]; ix++) {
    printf("%d\n", x[ix]);
}

このように書き換えることができます。
配列表現はポインタのシンタックスシュガーと言えます。

for (ix = 0; ix < sizeof x / sizeof x[0]; ix++) {
    /* printf("%d\n", x[ix]); */
    printf("%d\n", *(x + ix));
}

昔の処理系は配列表現をポインタで置き換えていたものがあるらしく、

for (ix = 0; ix < sizeof x / sizeof x[0]; ix++) {
    /* ixは配列でない! */
    printf("%d\n", ix[x]);
    /* -> printf("%d\n", *(ix+x)); */
}

こう書いてもコンパイルが通るものがありました。昔はあったよなーと思っていたら、今もありました。手元のgcc 4.7.2で-Wallをつけても何も言われずにコンパイルが通りました。

#include <stdio.h>

int main(int argc, char** argv) {

    int x[] = {1, 2, 3};
    int ix;
    int *ptr = x;

    printf("%d\n", *ptr);
    printf("%d\n", *(ptr+1));

    for (ix = 0; ix < sizeof x/sizeof x[0]; ix++) {
        printf("%d\n", ix[x]);
    }

    return 0;
}