####公式HP
Twitterでも流れを追えるので、こちらも紹介しておきます。
竹橋にて、無料
19:00開場、19:30開始
無線LANは先着40名程度
ソフトドリンクあり
向かって左から、
- モデレータ 菅原さん(以下、菅。敬称略)
- プレゼンター 久森さん 株式会社フリークアウト(以下、久。敬称略)
- プレゼンター 神田さん 株式会社サイバーエージェント(以下、神。敬称略)
- プレゼンター 関さん Fringe81(以下、関。敬称略)
#アドテクなんぞやについて簡単に
19:35〜 まずは簡単に紹介
菅:「10分で分かるアドテクのすごさ」
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アドテクって何? → 広告配信、広告流通。ルーツは金融工学。カオスマップ
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アドテクの進化 → ①直売り → ②アドネットワーク → ③RTB RTBを図解で解説動画
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チャレンジ → 月1000億トラフィック、100ms、広告の質、ビジネス
#パネルディスカッション
19:45〜 パネルディスカッション
菅:Q いままでの仕事とアドテクはどう違う?
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久: ゲームプラットフォーム(グリーなど)とサードパーティのゲームはタイムアウト5秒とか。アドテクは0.1秒!
1回の広告リクエストが1回の取引(お金のやりとり)
予算の制約(無尽蔵じゃないからね) -
神: 予想してたよりもデータが多かった(予想よりもゼロが2つくらい)
Computer Scienceを専攻していたけど、教科書に載ってるようなことが実際に見える瞬間がある。面白い!
受託開発はビジネス上の難しさ、アドテクはシンプルなこと(※技術的にシンプルってことではなく、やりたいことがシンプル)を早くやるか -
関: 質への挑戦。広告の「うっとおしさ」を改善したい。新しい仕組みを作って、アドテク業界全体を進化させたい
菅:Q 開発現場の実際は?
- 神: アドネットワークをやっている。チームの開発者は10名前後。TDD、ソーシャルコーディング(レビュー)
菅:Q テストはどうしてる?
- 関: オートテスト
- 久: masterへのマージは差分をレビューしてから。テストも50msで終わらせたい!(テストを分散して実行)
関:レガシーな環境の改善。サーバのリソース状況をみて、単純に台数を増やすのではなく、余ったリソースをうまく使った事例の解説。
事例では、アプリサーバ(tomcat)とDBサーバがあり、アプリサーバのメモリリソースが余っていることと、DBの更新頻度が低い。
このことから、DBの検索結果をアプリサーバのメモリに保持することでサーバ台数を減らすことができた。またパフォーマンスも上がった。
メモリのクリアはどのタイミングなんだろう?いろいろやりかたはあるとは思いますが...
Q CPUとかメモリのバランスはどうしている?
- 関: AWS
- 久: 物理サーバ。予算の許す限りなるべくフルに積む
- 菅: サーバは どうせ壊れる
- 神: トラフィックが上昇しているから、インフラのタイムリミットが見える。
- 菅:Q そういうタイムリミットが見えているなかで、やはりインフラで解決する?
- 神: アプリ屋なので、アプリで解決したい(という意気込み)
- 久: クラウドのフル稼働はコストがやっぱり高い、物理サーバは調達に時間がかかる。一長一短
菅:Q 失敗した話
- 神: 月末・金曜リリース。飲み会とのバッティング。顔を出してすぐに会社から呼び出されるなんてことも...
#観客質問タイム
Q RTBの話がもっとききたい
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菅:SSP時代の紹介
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久:RTBの共通形式 OpenRTB
Q あるDSPが取引中に落ちたらどうなる?
- 久: そのDSPを利用していた人(広告主)たちの取引が失敗するだけ(機会損失)
Q データセンターの場所は?
- 日本なら東京。日本のネットワーク環境はかなりいい。東名もまあまあ。
- 久:北海道を一回試したけど、「行き」だけで10msある。その分ハンデ。
- 神:AWSでの経路は気にする。アベイラビリティゾーン。西海岸・東海岸。クラウドの場合はサーバ間のレイテンシが。
Q 枯れた技術は有効?
- 関:新しいものと組み合わせて使ってる。新しいものはどんどん試してみる
- 神:枯れたものはしっかりチューニングしてパフォーマンスを出す。
- 久:枯れているかどうかではなく、要件にあっているかどうかという理由が重要(使い慣れていることももちろん理由になる)。
#各社のここがイケてる
##Fringe81
- コンサル、広告運用
##CyberAgent
- エンジニアの裁量大きい
- 広告主〜媒体主まで
##フリークアウト
- DSP一本
- 詳しいことはWEBで検索して(笑)
#最後
Q アドテクの未来は?
- 関: 広告の質を上げていきたい。
- 神: 日本発で海外に出ていける可能性を秘めている。
- 久: もう海外進出は動きはじめている(フリークアウトの海外関連会社)。ここから世界へ出ていく。
#感想
もちろん細かい技術的なことまで深堀りしたわけではないので、そのへんはわかりませんでしたが、
アドテク全体の動きと言うか流れというか、そのへんがわかったことと、
苦労話(アドテクあるある)とかが聞けて雰囲気がなんとなくわかった。
あと、SSPとDSPがなんのこっちゃという前知識で望んだのですが、それがしっくりわかったのが個人的には大きな収穫でした。
シビアなパフォーマンスが求められる業界なので、技術者としてはかなり惹かれる舞台ですね。