#ビールを造ろう!
##なんでビール?
会社のハッカソンで、自分のチームは何故かビールを造ることになった。
面白そうだし、いいんじゃね?という軽いノリで。
東急ハンズとかに売っているビールキットを使えば家でも簡単にビールが作れるらしいし1。
##ハッカソンっぽくビールを作る
とは言え、ハッカソンなので何かしらシステムを構築するなり、コードを書くなりしないとね。
ビール造りでコーディングが絡みそうなネタは無いかなーと軽く調べてみると、
海外ではRaspberry Piに温度センサーとかつなげて、ビールの発酵温度の管理をする人が結構いるみたい。
冷蔵庫を改造している猛者もいる。
ビールキットのページを見ても、やはりビール造りの重要なポイントは温度管理らしい!
ということで、自分のチームでもRaspberry Piを使ってビール発酵の温度管理する仕組みを構築することにした。
#Raspberry Pi のセットアップ
##最初に購入したもの
- Raspberry Pi Model B+ (Plus) ¥4,230
- Transcend microSDHCカード 16GB ¥980
- PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 11n/g/b 150Mbps ¥1,026
合計¥6,236なり。
SDカードの容量は4GBだと不足(OSだけで3GB以上使うので)、8GBくらいあれば十分らしいけど、念のため16GBを購入。
無線LANアダプタはBUFFALOのWLI-UC-GNMの方が安いんだけど、消費電力と発熱量が高いらしく、Raspberry Piにはおすすめできないらしい。
その他、ディスプレイ接続用のHDMIケーブル、USBキーボード、電源ケーブル用のmicro USBケーブルが必要なのだけど、お家にあるものを流用。
どうせ、初期セットアップが完了したら無線LAN経由でsshで操作するのだし。
##Raspbianのセットアップ
やり方は公式ページに書いてあるとおり。
- OSイメージをダウンロード
- SDカードへOSイメージを書き込み
自分はMacで作業したので、Mac用の手順を参考にした。
###OSイメージをダウンロード
Raspbianの最新版をダウンロードする。
$ curl -L -o raspbian.img.zip http://downloads.raspberrypi.org/raspbian_latest
$ unzip raspbian.img.zip
Archive: raspbian.img.zip
inflating: 2015-05-05-raspbian-wheezy.img
###SDカードへOSイメージを書き込み
MacにSDカードを差し、ターミナルでdiskutil list
を実行してSDカードの場所を調べる。
下記例の場合は/dev/disk2
。
$ diskutil list
/dev/disk0
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *251.0 GB disk0
1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1
2: Apple_CoreStorage 250.1 GB disk0s2
3: Apple_Boot Recovery HD 650.0 MB disk0s3
/dev/disk1
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: Apple_HFS Macintosh HD *249.8 GB disk1
Logical Volume on disk0s2
AE3EE162-DA56-4BF1-8BAE-2FBE4B591776
Unlocked Encrypted
/dev/disk2
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *15.5 GB disk2
1: DOS_FAT_32 15.5 GB disk2s1
SDカードをunmountしてから、dd
でOSイメージを書き込む。
$ diskutil unmountDisk /dev/disk2
$ sudo dd bs=1m if=2015-05-05-raspbian-wheezy.img of=/dev/disk2
書き込み終わるまで30〜40分くらいかかった。
どれくらい書き込んだのか途中経過を見たい場合は、Ctrl+tを打つと途中経過が見られる。
3125+0 records in
3125+0 records out
3276800000 bytes transferred in 2784.822319 secs (1176664 bytes/sec)
###Raspberry Piの起動・初期設定
Raspberry PiにSDカード、ディスプレイ、USBキーボード、無線LANアダプタを繋げたら、
電源のmicro USBケーブルを繋げてスイッチオン。
Raspberry Piには電源スイッチなるものがなく、電源ケーブルの抜き差しで電源ON/OFF。
電源が入ると、初期設定画面になる。
初期設定の内容は、ほぼ以下のページを参考にした。
実施したのは下記設定。
1.Expand Filesystem
2.Change User Password
4.Internationalisation Options
8.Advanced Options(SSHサーバー有効化)
###無線LANの設定
起動後は早々に無線LANの設定。
やり方は下記ページを参考にした。
PLANEX 無線LAN子機 (USBアダプター型) 11n/g/b 150Mbpsであれば、Raspberry Piに挿しただけで認識されるので、
あとはネットワークの設定をするだけ。
我が家の無線LANはWPA2-PSK(AES)なので、wpa_supplicantで設定をする。
wpa_passphrase
でパスフレーズキーを生成し、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
に追記する。
$ sudo su
$ wpa_passphrase <MySSID> <MyPassphrase> >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
$ vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を編集し、WPA2-PSK(AES)の設定を追加する。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
ssid="MySSID"
#psk="MyPassphrase"
psk=hogehogehogehogehogehogehogehogehoge
key_mgmt=WPA-PSK #←追加
proto=WPA2 #←追加
pairwise=CCMP #←追加
group=CCMP #←追加
priority=2 #←追加
}
/etc/network/interfaces
も編集し、無線LANのIPアドレスやDNSサーバーを設定しておく。
auto lo
iface lo inet loopback
auto eth0
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet manual
auto wlan0
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.0.100
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1
dns-nameservers 8.8.8.8 8.8.4.4
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
Raspberry Pi で無線LANを使っていると、たまに反応が悪くなる。
どうやらUSB無線LANアダプタのパワーマネジメント機能のせいらしい。
パワーマネジメント機能をOFFにするには、/etc/modprobe.d/8192cu.conf
に下記設定をすれば良いらしい。
# Disable power saving
options 8192cu rtw_power_mgnt=0 rtw_enusbss=1 rtw_ips_mode=1
無線LANの設定が終わったら、rebootして他のマシンからsshでログインできることを確認する。
今回はここまで。
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日本では酒税法により自家醸造は違法だそうな。正確には酒類製造免許無しにアルコール度数1%以上のお酒を作ってはダメらしい。なので、市販のビールキットはアルコール度数1%未満になるようなレシピが付いている事で、お咎め無しになっている模様。国税庁-お酒についてのQ&A【自家醸造】 ↩