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WindowsでANGLEをビルド

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WindowsでANGLEをビルドするための方法について記載します。正確には、Visual Studio 2013のソリューションファイルを作成するための手順です。ビルド手順は、こちらのページに記載されていますが、これを行うためにはdepot_toolsが必要です。しかし、depot_toolsの紹介記事の多くがLinuxやOS X用の記事のため、Windows用のやり方をまとめておきます。

#ANGLEとは?
ANGLEとは、OpenGl ESのDirectX実装です。ANGLEを使うことで、OpenGL ESを用いたWindowsのネイテイブアプリケーションを開発することができます。その他のOpenGL ESの利用方法との比較検討はこちらの記事を御覧ください。

#環境
大前提として、Visual Studio 2013がインストールされてる必要があります。

#depot_toolsのインストール
depot_toolsには、Cygwinを使った方法も紹介されていますが、Cygwinのインストールも面倒なため、今回はCygwinを用いない方針で進めていきます。手順はこちらに書いてある通りですが、一応日本語での紹介ということで記載しておきます。

まず、depot_toolsのサイトから、depot_tools.zipをダウンロードします。ダウンロードが終わったら、適当なディレクトリに展開します。ここでは、C:ドライブ直下に展開します。
次に、環境パスに「C:\depot_tools」を追加します。
最後に、コマンドプロンプトを開き、

>gclient

と入力し、実行します。すると、python 2.7.6やgitのダウンロードが始まり、必要な環境を整備してくれます。

#ANGLEのVisual Studio用ソリューションファイルの作成
ANGLEのDevelopment setupの通りに進めていけば問題ありませんが、こちらも一応日本語での紹介ということで記載しておきます。

まずは、depot_toolsの設定です。コマンドプロンプトから、以下のように実行します。

>set GYP_GENERATORS=msvs
>set GYP_DEFINES="windows_sdk_path=YOUR_WIN_SDK_INSTALL_DIR"
>set GYP_MSVS_VERSION=2013

次に、適当なディレクトリで以下を実行します。

>git clone https://chromium.googlesource.com/angle/angle
>python angle/scripts/bootstrap.py
>gclient sync

以上で、buildディレクトリ下にVisual Studio 2013のソリューションファイルが出来上がります。あとは、こちらからビルドするだけです。

#まとめ
ANGLEのビルド方法を紹介しました。実際にはdepot_toolsとANGLEサイトにある手順の単なる書き直しで、どちらも単に日本語訳しただけですが、意外とシンプルだったということのメモ書きとして、記事にまとめました。

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