IntelliJ IDEAによるGradle Projectの環境構築について紹介します。
IntelliJ IDEA
IntelliJ IDEAとは、統合開発環境の1つです。現在はバージョン14が出ています。
他のJavaの統合開発環境だと、eclipseやNetBeansが有名です。
IntelliJ IDEAは補完が早いのが特徴で、個人的にはeclipseより早く開発できています。
また、標準のビルドツールにGradleを採用しています。
Gradle
ant、mavenより便利なJavaのビルドツールです。groovyを採用しているので簡潔に記述できるのと、記述した依存関係のライブラリをインストールしてくれます。
Gradleのインストール
ここでは、gvmを利用したインストール方法を紹介します。
GVMのインストール
$ curl -s get.gvmtool.net | bash
Groovyのインストール
$ gvm install groovy
Gradleのインストールできるバージョンを確認
$ gvm list gradle
インストール
$ gvm install gradle
バージョンの確認
$ gradle -v
IntelliJ IDEA インストール
以下のサイトでダウンロードできます。
https://www.jetbrains.com/idea/
「Download IntelliJ IDEA」→「Download Community」
無料のCommunity Editionを選択してダウンロード。
Javaだけを使う分には、Community Editionでひとまず十分です。
プロジェクト
「Create New Project」→「Gradle」を選びましょう。チームで開発する際には、Gitでソースコードを管理してGradleでビルトするのが非常に楽です。
JavaプロジェクトでGradleを使うために
GradleがサポートするJavaプロジェクトの基本的なディレクトリ構造は以下のようになります。sourceSetでカスタマイズすることも可能です。
build.gradle
src/
main/
java/
resource/
test/
java/
resource
build/
libs/
build.gradleの例
apply plugin: 'java'
apply plugin: 'idea'
sourceCompatibility = 1.7
targetCompatibility = 1.7
version = '1.0'
repositories {
mavenCentral()
maven {
url "https://repository.cloudera.com/artifactory/cloudera-repos/"
}
}
sourceSets {
main {
java { srcDir 'src/main/java' }
resources { srcDir 'src/main/resources'}
}
}
ext.cdhVersion = '2.5.0-cdh5.2.0'
// HadoopとJUnitのライブラリを指定
dependencies {
compile "org.apache.hadoop:hadoop-common:${cdhVersion}"
compile "org.apache.hadoop:hadoop-mapreduce-client-core:${cdhVersion}"
testCompile 'junit:junit:4.11', {
transitive = false
}
testCompile 'org.hamcrest:hamcrest-all:1.3'
}
task wrapper(type: Wrapper){
gradleVersion = '2.21'
}
ビルド
あとはコードを書いてビルドするだけです。
$ gradle build
他のメンバーがビルドするために
以下のコマンドを叩いて、gradleディレクトリ、gradlewスクリプト、gradle.batバッチファイルを生成しgitに上げる
$ gradle wrapper
他のメンバーはgradlewでGradle環境を構築することができる。
$ ./gradlew
おわりに
各々の詳細に関しては、Qiitaの他の記事に載っていますので、興味がある方は調べてみてください。