AndroidのMinimumSdkVersionの決定は結構考える必要があります。
小さくするとたくさんのユーザーにアプリを届けることができますが、
小さくし過ぎると利用できるAPIの数が少なかったり、互換性のある実装を工夫して行う必要が出てきたりします。
また様々なAPILevelの端末のデバッグに時間を割かなくてはいけなくなります。
Android API Diff ReportというドキュメントがAndroid Developers Siteで提供されています。
実際どのAPIレベルでどのぐらいメソッドやクラスやフィールドなどが追加されているかここに書いてあります。
MinimumSdkVersionを決定するときに使うことができるかもと思い、まとめてみることにしました。
7->8 Android 2.1.xから2.2.x 変更数:733
https://developer.android.com/sdk/api_diff/8/changes.html
8->9 Android 2.2.xから2.3-2.3.2 変更数:1067
https://developer.android.com/sdk/api_diff/9/changes.html
9->10 Android 2.3-2.3.2から2.3.3-2.3.4 変更数:44
https://developer.android.com/sdk/api_diff/10/changes.html
10->11 Android 2.3.3-2.3.4から3.0.x 変更数:1084
https://developer.android.com/sdk/api_diff/11/changes.html
11->12 Android 3.0.xから3.1.x 変更数:314
https://developer.android.com/sdk/api_diff/12/changes.html
12->13 Android 3.1.xから3.2 変更数:145
https://developer.android.com/sdk/api_diff/13/changes.html
13->14 Android 3.2から4.0-4.0.2 変更数:1219
https://developer.android.com/sdk/api_diff/14/changes.html
14->15 Android 4.0-4.0.2から4.0.3 変更数:138
https://developer.android.com/sdk/api_diff/15/changes.html
15->16 Android 4.0.3から4.1 変更数:1122
https://developer.android.com/sdk/api_diff/16/changes.html
16->17 Android 4.1から4.2 変更数:627
https://developer.android.com/sdk/api_diff/17/changes.html
17->18 Android 4.2から4.3 変更数:609
https://developer.android.com/sdk/api_diff/18/changes.html
18->19 Android 4.3から4.4 変更数:1031
https://developer.android.com/sdk/api_diff/19/changes.html
19->20 Android 4.4から4.4w 変更数:133
https://developer.android.com/sdk/api_diff/20/changes.html
20->21 Android 4.4wから5.0 変更数:2824
https://developer.android.com/sdk/api_diff/21/changes.html
21-22 Android 5.0から5.1 変更数:781
https://developer.android.com/sdk/api_diff/22/changes.html
22-23 Android 5.1から6.0 変更数:1857
https://developer.android.com/sdk/api_diff/23/changes.html
23-24 Android 6.0から7.0 変更数:2348
https://developer.android.com/sdk/api_diff/24/changes.html
24-25 Android 7.0から7.1 変更数:163
https://developer.android.com/sdk/api_diff/25/changes.html
まとめ
調べてみて分かったのは意外と4.0から4.1の変更数が1122と大きいことです。
こちらはAndroidのバージョン一覧のシェアです。(Android Studioの新規プロジェクト作成のところから見れます)
ここで表示されているユーザー数のグラフと使いたいAPIや使えるAPI、使いたいライブラリのAPILevelを参照し、決定していくと良いと思います。
ただその使いたいAPIなどが決定していない段階なら、ここに書いてあるAPIの数を参考にしても良いかもしれません。
ユーザー数とAPIの数から総合し、もし新規でプロジェクトを作成する場合4.1を選択することを検討してみると良いかもしれません。