ReVIEWをインストールすると、review-pdfmaker
というコマンドが標準でインストールされます。review-epubmaker
コマンドがEPUBファイルを作るのと同様、このコマンドはPDFファイルを直接作ってくれます。このコマンドでは、ビルダーとしてはLATEXBuilderというLaTeX用のビルダーが使われます。
使い方は以下の通りです。
$ review-pdfmaker 【設定用YAMLファイル】
ReVIEWでPDFを作成するには、このコマンドを使うか、またはInDesignで頑張ることになりますが、とりあえずここでは後者は置いておいて前者の話にします(HTMLBuilderでHTMLなりEPUBなりを生成してからPDFに変換するという技もありそうですが、詳しく知らないのでなかったことにします)。
スタイルファイルを使って指定する
さてreview-pdfmaker
で生成されるPDFの見た目をいろいろ変えたいとなると、LaTeXのスタイルを指定する必要があります。これには設定用YAMLファイルに指定をします。
texstyle: mymacro
こうすると、review-pdfmaker
を実行したディレクトリから見て、sty/mymacro.sty
というパスのスタイルファイルが読み込まれるようになります(LaTeX的には、標準で使われるデフォルトのパッケージ指定やその他の設定に加えて、\usepackage{mymacro}
で読み込まれることになります)。具体的な*.styの書き方はLaTeXを勉強してください(私もそれほどよく分かっていないので日々苦労しています)。
ドキュメントクラスを指定する
なお、上記のスタイルファイルの指定では\documentclass
の設定を変えることはできません。\documentclass
を指定するには、設定用YAMLファイルに以下のように記述します。
texdocumentclass: ["jsbook", "oneside,14pt"]
こうすると、生成されるLaTeXのドキュメントクラス指定は以下のようになります。
\documentclass[oneside,14pt]{jsbook}