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RubyKaigi 2015参加者向け直前情報

Last updated at Posted at 2015-12-07

みなさんこんにちは。RubyKaigi 2015 Organizerの一人の高橋征義です。これはRuby Advent Calendar 2015 7日目の記事になります。

さて、今週末の12月11日〜13日は、いよいよRubyKaigi 2015が開催されます。この時期に何かを書くとなれば、やはりRubyKaigiに触れざるをえません(というかそれ以外のことを書く心の余裕があまりありません)。
というわけで、本記事はRubyそのものについての紹介ではなく、RubyKaigiについてのご紹介になります。ご了承ください。

細かい諸注意

RubyKaigi 2015に参加するにあたって、忘れられそうな細かい点について、最後に書くと読み飛ばされそうな気もするので最初に書いておきます。

会場への道順について

「ベルサール汐留」という会場名を聞くと汐留駅から行くのが一番かと思われるかもしれませんが、場合によっては築地市場駅から行ったほうがわかりやすいかもしれません。
少し遠いですが新橋駅からも行けます。

金曜日だけ1Fが使えます

RubyKaigiの会場ですが、初日の11日(金)だけ1階が使えます。諸事情により2日目・3日目は2階の大小ホールのみになります。

初日の1階に設置されるのは以下のようになっています。

  • 来場者受付(2日目以降は2Fになる予定です)
  • ジュンク堂書店池袋本店さんによる書籍の出張販売とサイン会
  • ちょっとつまめる程度の軽食

ジュンク堂さんとサイン会については後述します。

最終日は学生の方は無料です

チケットの方はすでにキャンセル待ちになっていて大変心苦しいのですが、学生の方には朗報があります。

最終日である12/13(日)については、学生の皆さんは無料で参加できます(最終日については申し込みは不要です)
https://rubykaigi.doorkeeper.jp/events/28463

というわけで、学生の方はチケットを持ってなくても、日曜日には学生である身分証を持ってふらっといらしてください(突然50,000人来たりすると入場制限がかかるかもしれませんが、RubyKaigiではそういうことはないと思います。というか毎年最終日無料枠には数える程度しか来ません……。あと、無料枠ではノベルティグッズ等の配布はありません)。お待ちしております。

お昼ごはんは出ません

会場の大きさの都合で今年はランチが出せなくなってしまいました……申し訳ありません。
なお、今年の隠れたテーマとしては「築地市場さよなら記念Kaigi」(築地市場が移転になるので)というものがあります。築地には美味しいものがたくさんあるので、そこもぜひ楽しんでいただけるとうれしいです。

基調講演について

トークのそれぞれについて詳しくご紹介したいのですが、ちょっと無理そうなので、せめて基調講演のスピーカーだけでも紹介させてください。

Yukihiro "Matz" Matsumoto

Matz

金曜日の基調講演は、みなさんご存知Rubyのパパことまつもと ゆきひろさんです。まつもとさんについてはさすがに説明する必要はないですね。

昨年のRubyKaigi 2014の基調講演ではRuby 3.0の話で盛り上がりましたが、今年も3.0の新情報が明かされるのでしょうか。

Motohiro Kosaki

Kosaki

土曜日の基調講演は、Rubyコミッターであり、Linuxカーネルコミッターでもある小崎資広さんです。

……ちょっと小崎さんの公開設定がどうなってるのかちゃんと把握できてないので、ここはるびまのインタビューを参考にしてください。

Evan Phoenix

Evan

そして日曜日の基調講演は、Evan Phoenixです。

EvanはなんといってもC++とRubyによるRuby処理系であるRubinius、そしてWebアプリケーションサーバのPuma、またベンチマークツールのbenchmark-ips、あと個人的にはPEGパーサのkpegなどなど、様々なものを開発している開発者です。

それに加えて、RubyConfやRailsConfを主催している非営利団体であるRuby CentralのDirector(代表)もしています。RubyConfでは毎年お世話になっています。

そして最近 Current.sh というサービスを始めたそうです。こちらではGoのプロダクトをもりもり書いているようです。こちらも興味深いですね。

Evanが何を話してくれるのかは聞いていないのですが、テクニカルでぐっとくる話をしてくれるはずです。期待しましょう。

通訳と翻訳について

最近のRubyKaigiは基本的には国際カンファレンスを目指しています。これにはいろんな理由がありますが、せっかく世界中で使われているRubyの最新技術について、日本国内だけで閉じてしまうのはもったいないし戦略的にもよろしくない、という思いがあります。あと、海外のRubyistの方々も、一度は(あるいは何度も)日本に来てみたい、という方もいらっしゃるようなので、そのためのきっかけづくりでもあります。

とはいえ、日本語話者のスピーカーのみなさんは、あまり使わない英語で話してもらうよりも、日本語で話した方が伝える価値の高い話が全力でできるという方も多そうです(そうでもない方もいらっしゃるとは思いますが)。そのため、日本語を英語に通訳していただく通訳者さんをお願いしています。また、スライド資料についても、Translationチームの方々が日本語話者のスピーカーのみなさんの日本語を英語に直したり、英語の気になる部分をチェックしてもらったりして、英語圏の方でも楽しんでいただけるように設計しています。

…というわけで、日本語の情報発信が(英語の情報発信も)足りてないところは申し訳ないです。通訳も日→英のみで、英→日はありません。

英語が苦手なみなさんにはちょっと(だいぶ)辛いところもあるかもしれませんが、海外の国際カンファレンスに参加するよりはもっと気軽に参加できるとは思いますので、勇気を出して世界中から来たRubyistたちと交流を深めてもらえるとうれしいです。

会期前後と会期中のイベントについて

今年は公式の懇親会的なPartyが土曜日に開催される予定です。
場所はBEER DINING 銀座ライオン 汐留店です。
ちょっと会場から離れているのでご注意ください。

それ以外にも様々なプレイベント・アフターイベントが用意されています。詳しくはPartyのページを御覧ください(まだまだ更新される可能性もあるので、随時確認していただけるとありがたいです)。

ジュンク堂書店RubyKaigi店書籍案内

先ほども書いた初日のジュンク堂書店さんではRubyやRubyistに関する書籍や、微妙に関係がなさそうでありそうな書籍を販売する予定です(2日目3日目は残念ながらありません。買いたいもの、見たいものがある方は1日目に忘れずにどうぞ)。ここではその中から目ぼしい物をご紹介します。

サイン会編

今年も書籍販売の傍らサイン会を開催します。書店の都合で金曜日だけですが、以下の4冊が対象になっています。

  • Paolo Perrotta、角征典『メタプログラミングRuby 第2版』(オライリー・ジャパン)

おなじみ『メタプログラミングRuby』の第2版です。今回はPaoloさんもRubyKaigiのために来日してくれています。

  • 遠藤侑介『あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界』(技術評論社)

こちらも好評発売中の超絶技巧プログラミング本です。すでに買われている方もいるかと思いますが、まだの方はこの機会に是非。

  • 田中哲『APIデザインケーススタディ Rubyの実例による問題に即したデザインと普遍の考え方』(技術評論社)

こちらは先行販売なので、このタイミングで入手できるのはRubyKaigiだけです!(たぶん) 内容はまだ読んでない(まだ売ってないので入手できてない)ので分かりませんが、akrさんが実際にRubyのAPIを考える過程が余すことなく解説されているそうです。

  • うめ・松永肇一『スティーブズ 1〜3(BIG SUPERIOR COMICS SPECIAL)』(小学館)

なぜかコミックですが、松永さんからぜひとお声がけいただいたので急遽サイン会をすることになりました! 新刊の第3巻と既刊の1〜2巻もあります。

Ruby・Rubyist関連

  • まつもとゆきひろ編『ネットを支えるオープンソース(角川インターネット講座 02)』

今年はまつもとさん関連の書籍といえばこれがありました。このシリーズは基本的に入門者向けなので(たまに無駄にマニアックな巻もありますが)、オープンソースとかよく知らないんだけど……という人にも安心しておすすめできます。

  • 青木峰郎『10年戦えるデータ分析入門』(SBクリエイティブ)

青木峰郎先生久々の新刊です! データ分析というか、SQLの使い方とSQLを中心にしたデータ分析システムの設計の本です。とりあえずウィンドウ関数のところだけでも必読です。

  • 前佛雅人、クリエーションライン株式会社『DevOpsを支えるHashiCorpツール大全』(インプレス)

みんな大好きHashiCorpのツールに関する初の書籍です。紙書籍の現物を見られる機会はあまりないはずなので、この機会にぜひ実物を拝んでいただければ。

  • shachi『手のひらの露 1・2』(星海社FICTIONS)

もはやプログラミング関係ないですがshachiさんの本を入れてもらいました。
shachiさんはいろいろすごいものに関わっていてもクレジットが出ない事が多いのですが、ついに実名(じゃないけど)で小説が出てしまったのでこれは買わざるをえません。1巻だけ読みましたがちょっとIT寄りな話もあってニヨニヨできる感じです。

その他プログラミング関連

  • 徳丸浩『徳丸浩のWebセキュリティ教室』(日経BP社)

みなさんご存知徳丸さんの本です。私は未読なのですが、『安全なWebアプリケーションの作り方』よりはやさしい感じだそうなので、開発者が自分で読むよりも、周囲の詳しくない人に読ませるのに重宝しそうです。

  • 奥野幹也『理論から学ぶデータベース実践入門』(技術評論社)

個人的に今年イチオシの本なので入れてもらいました。理論と実践の結びつきが半端ではありません。RailsとかでDBを叩いている人ならぜったい読むべきです。

  • 内田公太、上川大介『自作エミュレータで学ぶx86アーキテクチャ』(マイナビ出版)

表紙につられてうっかり買ってしまう人がいるんじゃないかと思って入れてみました。
内容はちゃんとした(?)x86エミュレータの本です。

  • 神嶌敏弘、麻生英樹、安田宗樹、前田新一、岡野原大輔著、人工知能学会監修『深層学習: Deep Learning』(近代科学社)

なんで人工知能学会なんだろうと思ったら、人工知能学会誌で連載された記事を加筆・再編集したものだそうです。これは売れそうですね。

その他なんでも

  • 結城浩『数学文章作法 推敲編』(ちくま学芸文庫)

『暗号技術入門第3版』のついでにこちらも入れてもらいました。数学関係なく、横書きの文章を書く方は読んで損はないです。

  • 落合陽一『魔法の世紀』(PLANETS)

こちらも未読ですが、話題になりそう(なってそう)なわりに入手しづらそうなので入れてもらいました。

  • 『圏論の歩き方』(日本評論社)

あまり関係ないですが書評を書いたら一部に好評だったので入れてもらいました。個人的にはおすすめです。

  • 牧野智和『日常に侵入する自己啓発』(勁草書房)

こちらもあまり関係ないですが入れてもらいました。こちらも個人的におすすめです。

  • 中村耕史『「少し先の未来」を予測する クックパッドのデータ分析力』(日本実業出版社)

よく分からない(未読)のですがタイトルだけで入れてもらいました。エンジニア向けではなさそうですが、違った視点を期待したいです。

おわりに

なんともう4日後にはRubyKaigiが始まってるとかいまいち信じられないのですが、参加される予定の方はどうぞ楽しんでいただければうれしいです。

RubyKaigi参加しない・できないのでRubyKaigiとは関係ないRubyの話が読みたい!という方は、昨日公開されたRubyist Magazineことるびま52号をどうぞ。私も巻頭言でRubyの開発レポジトリの話を書きました。

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