とても初歩的なことですが、 tar も gzip も同じくファイルを圧縮するコマンドだと思い、スルーしてなんとなく使っていました。
そこで、両者の違いを一度きちんと調べてみました。
tar (Tape Archival and Retrieval format)
tar コマンドには圧縮機能はありません。
tar コマンドは、複数のフォルダ・ファイルを一つのファイルにまとめるアーカイブ機能があります。
tarは,複数のファイルを1つのファイルにまとめて管理するための,書庫管理コマンドだ。複数のファイルを1つのファイルにまとめる書庫化や,その書庫の展開,既にある書庫へのファイルの追加や削除が行える。書庫化したファイルには一般に,「.tar」という拡張子を付ける。ただし,tarでは圧縮は行われない。
gzip (GNU zip)
一方、 gzip コマンドでは、ファイルの圧縮機能がありますが、
ファイルをまとめるアーカイブ機能はありません。
Lempel-Ziv(LZ77)アルゴリズムを使用してファイルを圧縮する。通常,compressよりも圧縮率が高い。gzipで圧縮されたファイルは,拡張子に.gzが加わる。
tar と gzip の違い まとめ
- tar
- 複数のファイルを一つにまとめる
- gzip
- ファイルサイズを圧縮する
アーカイブ | 圧縮 | |
tar | ○ | × |
gzip | × | ○ |
よく見る「.tar.gz」という拡張子は、
tar でファイルをまとめて
gzip で圧縮
したものだったんですね。
こんなことも知らなかったなんてお恥ずかしい