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Dockerコンテナの作成からECSの動的ポート+ALBでロードバランスするまで【cloudpack大阪ブログ】

Last updated at Posted at 2016-11-02

概要

Dockerコンテナをローカルにつくり、ECRにプッシュ、ECS+ALBでロードバランスするところまでやってみます。

以前はECSをELBでロードバランスする際、EC2ホストとコンテナのポートを静的にマッピングする必要があり、1ホストに1コンテナしか実行できませんでした。ALBで実装された動的ポートマッピング機能を使い、EC2ホストの複数ポートをコンテナのポートと動的にマッピングすることで、1ホストに複数コンテナの環境をロードバランスすることができるようになりました。

環境はこんな感じです。

Kobito.vF1wI8.png

1. コンテナの作成

ローカルでDockerコンテナをビルドし、動かします。

環境

Docker for Mac
https://docs.docker.com/docker-for-mac/

Docker for Windows
https://docs.docker.com/docker-for-windows/

作成手順

  1. Dockerfileを作成
  2. コンテナイメージをビルド(docker build)
  3. コンテナを起動(docker run)

Dockerfileを作成

Dockerfile
FROM centos:latest
RUN yum -y install httpd
ADD index.html /var/www/html
CMD ["/usr/sbin/httpd", "-DFOREGROUND"]

各行の説明です。

  • FROM
    • 基になるDockerイメージを指定します。ここではDockerHubからCentOSのLatestタグが付いているものをPullします。
  • RUN
    • コンテナイメージのビルド時に実行されるコマンドです。ここではhttpdをYUMインストールしています。
  • ADD
    • コンテナ上に置くファイルの指定です。ローカルのindex.htmlをコンテナ上の/var/www/htmlに保存しています。
  • CMD
    • コンテナ起動時に実行されるコマンドです。httpdをForegroundで起動しています。
index.html
<h1>Kumoben Test</h1>

コンテナイメージをビルド

$ docker build -t kumoben-apache .
$ docker images                                                                                
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
kumoben-apache      latest              aa1fc4c72c34        2 seconds ago       338.5 MB
centos              latest              180e0e4c79ec        7 weeks ago         196.8 MB

コンテナを起動

$ docker run -p 80:80 kumoben-apache

2. コンテナの保存

ローカルで作成したコンテナイメージをECRにアップロードします。

マネージメントコンソールでECRリポジトリの作成

リポジトリの作成をクリックします。

Kobito.ANuLQX.png

リポジトリ名を入力し、次に進みます。

Kobito.xj02G6.png

ログイン、コンテナのプッシュ方法が表示されます。

Kobito.a96I97.png

ECRのログイン情報を取得

マネージメントコンソールに表示されたコマンドを実行していきます。

$ aws ecr get-login --region ap-northeast-1

ECRにログイン

$ docker login -u AWS -p AQE~~~ -e none https://xxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com
Flag --email has been deprecated, will be removed in 1.13.
Login Succeeded

コンテナイメージにECRにアップするためのタグを付与

$ docker tag kumoben-apache:latest xxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/kumoben-apache:latest
$ docker images                                                                                
REPOSITORY                                                         TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
xxxxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/kumoben-apache   latest              23016d00fed9        34 minutes ago      338.5 MB
kumoben-apache                                                     latest              23016d00fed9        34 minutes ago      338.5 MB
centos                                                             latest              980e0e4c79ec        7 weeks ago         196.8 MB

コンテナイメージをECRにプッシュ

$ docker push xxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/kumoben-apache:latest                       
The push refers to a repository [xxxxxxxxxxxx.dkr.ecr.ap-northeast-1.amazonaws.com/kumoben-apache]
d72c7de6e1d2: Pushed
a758bd29dbba: Pushed
0aeb287b1ba9: Pushed
latest: digest: sha256:aaaa291c2c781be1f50b12b354e53faa46063a6ee156d0a2c8db76c6 size: 5104

Kobito.5W06VM.png

3. コンテナの展開

ECSでコンテナを展開します。

クラスタを作成

Kobito.ksUcYa.png

Kobito.tSxyVV.png

Kobito.znDApL.png

Kobito.ilgsIz.png

クラスタにコンテナインスタンスを追加

EC2に割り当てるIAMロールを作成します。

AmazonEC2ContainerServiceforEC2Roleを有効にしたEC2用のIAMロールを作成します。

Kobito.IaNNAi.png

EC2インスタンスを起動します。
ECS用のAmazon Linux(amzn-ami-2016.09.a-amazon-ecs-optimized(ami-c8b016a9))を使用します。
Docker、ECSエージェントがセットアップされていれば、CoreOSやUbuntu等のOSも利用可能です。

Kobito.X479He.png

ユーザーデータに下記を記載します。
/etc/ecs/ecs.configにクラスタ名を記載することで、クラスタに登録されます。

#!/bin/bash
echo ECS_CLUSTER=<クラスタ名> >> /etc/ecs/ecs.config

Kobito.YxEI4E.png

マネージメントコンソールで登録されていることを確認します。

Kobito.yGmbOc.png

タスク定義を作成

コンテナの実行方法(タスク)を設定します。

新しいタスクの定義をクリックします。

Kobito.KZCv7a.png

タスク定義名を入力し、コンテナの追加をクリックします。

Kobito.gneEsT.png

下記を入力します。

  • コンテナ名
    • 任意の名前
  • イメージ
    • ECR上のパス
  • メモリ制限
    • コンテナに割り当てるメモリ量
  • ポートマッピング
    • 紐付けを行うEC2ホストのポートと、コンテナ側のポートを指定します。ホストポートを0にすることで、エフェメラルポートが動的に割り当てられます。

Kobito.41a7vr.png

Kobito.VlYmUg.png

サービスを作成

作成したタスク定義からサービスを作成し、コンテナの稼働状況を定義します。

ALBの作成

ロードバランサもサービスで定義する必要がなるので、先にALBを作成します。

Kobito.5wS1wl.png

ターゲットの登録でインスタンスの登録は行いません。

Kobito.PV9G4c.png

ECSサービス用のIAMロールを作成

ロールタイプでAmazon EC2 Container Service Roleを選択します。
ポリシーもそのままAmazonEC2ContainerServiceRoleをアタッチします。
Kobito.ivgTfU.png

サービスの作成

クラスターの画面からサービスタブを選択し、作成をクリックします。

Kobito.DhkUSX.png

サービス名タスクの数を入力します。
タスクの数で指定した数のタスクが常時稼働することになります。
ここでは4としています。

Kobito.us6zW3.png

ELBの設定をクリックし、作成したIAMロール、ELB名を選択し、コンテナの選択でタスク定義で設定したコンテナを選択し、ELBへの追加をクリックします。

Kobito.PkDaCa.png

リスナーポートとALB作成時に設定したターゲットグループ名を選択します。
最後に作成をクリックします。

Kobito.dsITjf.png

Kobito.0PtT3s.png

サービスの画面に戻ると、タスクが指定した数(4つ)実行されています。

Kobito.KY73Ok.png

ロードバランシングのターゲットグループを確認すると、ターゲットとして2台のインスタンスに2個ずつのターゲットが追加されています。

Kobito.RsZg08.png

サービスの確認

サービスとして正常に動作しているかの確認のため、1台のインスタンスを停止してみます。

Kobito.bYG8rZ.png

新たに同じインスタンスで稼働する2つのターゲットが追加されています。

Kobito.rDbxNQ.png

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