Emacsにはバージョン24からeww
と呼ばれるWebブラウザ機能が同梱されるようになった。これを利用して、EPUBのような電子書籍フォーマットやdocx(Microsoft Word)のようなリッチテキスト、Markdownやorg-mode、Textile、などの軽量マークアップ言語などのいろんなアレをEmacsで読めるようにする。
つまり、「おめーREADMEファイルをreStructuredTextとかAsciiDocとかTextileとかよくわかんねーフォーマットで書いてんじゃねーよ読めねーだろ」ってときにも安心ですね☆
追記
@10sr さんの指摘通り、AsciiDocはinputには利用できませんでした。残念…
用意するもの
- Emacs 24.4+ (libxml必須)
- Pandoc (Windowsでも動くらしい)
EWWとは何か
EWW(Emacs Web Wowser)は2014年にリリースされたEmacs 24.4から標準搭載されたテキストブラウザ。
概要や簡単な操作については @suzuki さんのEmacs 24.4 の新機能・内蔵ブラウザ eww.el を調べてみた - 雑文発散(2014-08-07)を参照。
どうやってインストールするの。
package.el - Emacs JPとか参考にして、MELPAパッケージを有効な状態にして、pandoc
パッケージをインストールする。パッケージ管理に馴れてない型はzonuexe/pandoc.elから直接ダウンロードしたり、init.el
にコピペしても特に問題はない。
どうやって開くの
M-x pandoc-open-eww
で開ける。
あと、init.el
に一行(pandoc-turn-on-advice-eww)
って書いておくと、M-x eww-open-file
したときに拡張子を自動判定して勝手に開くようになる。
実際どうなの
どの程度実用になると評価するかは、正直言ってひとによるだろう。が、すくなくともEmacsから離れずに本文を確認するプレビュー用途としては十分かと存じ上げる。
ただし、縦書きの文藝作品のEPUB、特にルビが振られた作品などは少々つらいので、満足のいく読書体験を得たければきちんとしたEPUBビューアーでレンダリングした方が良いかと思ふ。
おまけ
Antiwordを入れたら自動的に拡張子.doc
の古い形式のWordファイルを開くよ。Emacsから離れずに旧形式のWordファイルも読めるよ。(新形式の.docx
ファイルはPandocがサポート)