SKKについて
みなさんEmacsを使っていますか?
今回はSKKについて書こうと思います。
SKKといえば、その変態的な入力方法で名高いEmacsLisp製のインプットメソッドで、歴史も十分ある枯れたソフトウェアです。Emacs歴の長い人からみれば、何を今更書く必要があるのかと思うでしょうが、最近ついにMELPAに登録され、導入する手間が随分楽になったので、今まで導入に億劫になっていた人に是非導入をおすすめしたく書くことにした次第です。
インストール方法
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.emacs か init.el にMELPAのリポジリを登録します。
(add-to-list 'package-archives '("melpa"."http://melpa.org/packages/") t)
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M-x package-install ddskk
を実行します。 -
.emacs か init.el にskkの設定を加えます。
(when (require 'skk nil t) (global-set-key (kbd "C-x j") 'skk-auto-fill-mode) ;;良い感じに改行を自動入力してくれる機能 (setq default-input-method "japanese-skk") ;;emacs上での日本語入力にskkをつかう (require 'skk-study)) ;;変換学習機能の追加
使い方
ここでは、上記の通り設定をしたと仮定します(ではなくても大体同じです。)
SKKの仕組み
Shift+[a-z]
で漢字入力モードの開始され、▽が単語の先頭に表示されます。
単語の入力が終わったら、Space
を押し、変換を行ないます。変換中は、▼が表示されます。
変換中にqを押すとカタカナになります。変換を終えるにはTab
か、Shift+新しい入力
で始めることで出来ます。送り仮名の入力は独特です。送り仮名に入る直前にShift
を押してから入力をすると
自動で変換モードに入ります。実例を挙げます。
Watashi noNamae ha,Toyotomi Hideyoshi desu. => 私の名前は、豊臣秀吉です。
KaKekko deIttou Shou woToRi masita。 => 駆けっこで一等賞を取りました。
辞書登録について。もし変換候補に自分の望むものがない場合は登録出来ます。
辞書登録:
というプロンプトが出ますので、そこに入力して登録しましょう。次の入力より追加されます。
基本の日本語入力は以上です。次に入力モードについてです。
SKKに漢字のほかにカタカナや(半角/全角)英数を入するモード専用のモードが用意されています。
それぞれのモードに入るには、かなモードから、q
、l
、L
を入力することで、入ることが出来ます。
かなモードに戻るには、それぞれq
、C-j
、C-j
で戻ることが出来ます。
以上のことを下にまとめます。
キーバンド | 機能 |
---|---|
Control-\ |
SKKモードの起動 |
Control-x j |
SKKモードの起動(自動改行) |
Shift-[a-z] |
漢字入力モードの開始 |
Space |
漢字変換モードの開始 |
Tab |
漢字変換候補の決定 |
q |
カタカナ入力モードの(開始/終了) |
l /L
|
(半角/全角)英数入力モードの開始 |
Control-j |
(半角/全角)数入力モードの終了 |
おそらく日常遣いではこれで十分でしょう。もし、より深く知りたくなったなら、
M-x skk-tutorial
を実行してみてください。素晴しい解説があります。
参考
- http://dic.nicovideo.jp/a/skk (参考例が豊富で解り易いです。)