Cocos2d-x 2.2.6
1ヶ月くらい前にCocos2d-x 2.2.6がリリースされました。
主な内容はiOSの64bitサポートです。
Cocos2d-x 2.2.6 released: IOS 64-bit supported | Cocos2d-x
2月から新規にリリースするiOSアプリは64bit対応が必須になりましたが、これまでCocos2d-x 2.x系は64bitをサポートしていませんでした。
アップデートでのリリースに関しては6月まで猶予があるみたいですが、それでも2.x系から3.x系に移行するのは大変そうです。
2.2.6のお陰で、その手間が少し軽減されました。
アップデートする
自分が2.2.3で作成したプロジェクトを2.2.6へアップデートした際のメモです。
ディレクトリの移動
基本的にCocos2d-xのプロジェクトは<SDKのディレクトリ>/projects
に保存されています。
自分の場合、Cocos2d-xのバージョンごとにディレクトリを分けていたので、cocos2d-x-2.2.3/projects/
からcocos2d-x-2.2.6/projects/
に移動させました。
iOS Deployment Target
アプリのプロジェクトと、Cocos2d-xのプロジェクトのiOS Deployment Targetを合わせます。
もしかしたら、合わせなくても問題ないかも知れません。
自分はここが合っていなくてエラーになったことがあったので、合わせるようにしています。
Architecturesを64bit対応にする
Architecturesのところを$(ARCHS_STANDARD_32_BIT)
としている場合は、64bit対応のStandard architectures (armv7, arm64) - $(ARCHS_STANDARD)
に切り替えます。
Valid Architecturesはarm64 armv7 i386
としました。
2.2.6でプロジェクトを作った時は上記構成になっていたので、同じようにしています。armv7s
も追加した方が良いのかも知れませんが、よくわかっていません。
64bit非対応のライブラリを使用している場合は外す
64bitに対応していないライブラリを使っている場合は外しましょう。
不足しているファイルを追加する
2.2.3 から 2.2.6 へのアップデートの間にいくつかのファイルが追加さているようです。
この状態でビルドしてもリンカエラーが発生するので、不足しているファイルをプロジェクトに追加します。
extensions/CocoStudio
内のActionTimeline
ディレクトリと、extensions/CocoStudio/Json/
内のCocoLoader.h
、CocoLoader.cpp
を追加します。
ビルド
自分の場合、上記の設定を行うことでビルドできるようになりました。
リンカエラーで手間取ってしまいましたが、大した修正なく動いて良かったです。