Macのターミナル上で前のディレクトリに戻るためには下記のようにコマンドを入力する必要があります。
$ cd ../../../
この入力方法は戻るディレクトリの数を数える必要もあり、かなりストレスが溜まります。
そんな悩めるディレクトリ移動を楽にしてくれるzshコマンドがあります。
それがbd
コマンドです。
bd
コマンドを利用すると以下のように、ディレクトリ名を指定するだけで一発で目的のディレクトリに戻ることが出来るようになります。
antigenのインストール
bdコマンドをインストールするために、zshのプラグインマネージャーantigenを利用します。
(「antigenのインストールなんて面倒だ!」という人は、ここを読み飛ばして下記にあるantigenを利用しない場合のインストール方法を参照してください。)
antigenのインストールはgitリポジトリをクローンするだけです。
$ git clone https://github.com/zsh-users/antigen.git ~/.zsh/antigen/
.zshrcの設定
参考にさせて頂いたブログの記事のやり方が非常にスマートだったのでそちらに従って設定を記述していきます。
antigenの設定を他のファイルに分離するために.zshrc
にはantigenの設定ファイルの読み込みだけを記述します。
# antigenの設定ファイルを読み込む
source ~/.zshrc.antigen
antigenの設定
antigenの設定は~/.zshrc.antigen
という設定ファイルを作成し、そこに記述するようにします。
$ touch ~/.zshrc.antigen
公式のREADME.mdに書かれている設定の例を基に設定ファイルを記述した例です。
# antigen.zshの読み込み
source ~/.zsh/antigen/antigen.zsh
# Load the oh-my-zsh's library.
antigen use oh-my-zsh
# oh-my-zsh上にあるプラグインのインストール
# Bundles from the default repo (robbyrussell's oh-my-zsh).
antigen bundle git
antigen bundle heroku
antigen bundle pip
antigen bundle lein
antigen bundle command-not-found
# oh-my-zsh以外のzshプラグインのインストール
# Syntax highlighting bundle.
antigen bundle zsh-users/zsh-syntax-highlighting
# Load the theme.
antigen theme robbyrussell
# Tell antigen that you're done.
antigen apply
bdコマンドのインストール
上記で作成した~/.zshrc.antigen
を以下のように記述します。
# antigen.zshの読み込み
source ~/.zsh/antigen/antigen.zsh
# zsh-bdのインストール
antigen bundle Tarrasch/zsh-bd
ターミナルを再起動するか、以下のコマンドでzsh-bd
がインストールされます。
$ source ~/.zshrc
antigenを利用しない場合のインストール方法
ターミナル上で以下のコマンドを実行して、ターミナルを再起動するか~/.zshrc
を読み込みます。
$ mkdir -p $HOME/.zsh/plugins/bd
$ curl https://raw.githubusercontent.com/Tarrasch/zsh-bd/master/bd.zsh > $HOME/.zsh/plugins/bd/bd.zsh
$ print -- "\n# zsh-bd\n. \$HOME/.zsh/plugins/bd/bd.zsh" >> $HOME/.zshrc
参考
zshのプラグインマネージャーantigenでoh-my-zshの良いとこ取りをする
http://blog.glidenote.com/blog/2012/10/25/antigen/