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Convolution処理の手法 Im2Col方式の図解

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先日のConvolution処理の記事「高速な Convolution 処理を目指してみた。Kn2Image方式」で の 比較対象として紹介した Im2Col 方式 について図解します。

#参考文献

Im2Col 方式

  • Im2Col方式の特徴は、行列積演算1回でConvolution処理を行うために、Source Image の画素配置を(重複ありで)変形させるところにあります。
  • 本記事では、変形させた画素配置を col展開 と呼称します。
  • 以下、順を追って図解します。

画素配置変換 (Image → Col展開)

  • 下図の8×6の画像 を 入力画像として説明していきます。
  • 説明用に1画素のみ 色 を変えてあります。

01_1.PNG

  • フィルタは 3×3 です。
  • ⑤を注目画素とします。

01_2.PNG


  • 左上の画素を始点とします。
  • 注目画素 と 近傍(3×3)を、1列にシリアライズします。
  • 範囲外の ①②③④⑦ は 0値 を格納します。

02_1.PNG


  • 注目画素を右に移動させます。
  • 同様に、注目画素 と 近傍(3×3)を、1列にシリアライズします。

02_2.PNG


  • 同様に...

02_3.PNG


  • 右端に達すると、

02_4.PNG


  • 注目画素を 一行下の左端に 移します。

02_5.PNG


  • 同様に...

02_6.PNG


  • 同様に...

02_7.PNG


  • 同様に...

02_8.PNG


  • 同様に...

02_9.PNG


  • 同様に...

02_10.PNG


  • 同様に...

02_11.PNG

  • Sorce Image の右下の終点まで行います。

補足

  • Sorce Image の画素A は、Col展開上に9か所($A_1$~$A_9$)に 存在します。
    03_1.PNG

画素配置変換 (Col展開 → Image)

  • 先ほどとは逆に、Col展開 から Image状 に戻す方法です。
  • 逆伝播で dIn を算出する際に 使用します。 
  • 先ほどの Col展開 の図を用います。

04_1.PNG


  • 左端を開始列とします。
  • 注目列 を 3x3に戻します。

04_2.PNG


  • 注目列を1つ左に移します。
  • 注目列 の 3x3に戻します。 
  • Destination Image に 加算 します。

04_3.PNG


  • 同様に、注目列を1つ左に移します。
  • 注目列 の 3x3に戻します。 
  • Destination Image に 加算 します。

04_4.PNG

  • 注目列が Col 展開の右端に達するまで繰り返します。

補足

  • Image 状に戻し終わった際、画素$A$の値は $A_1$~$A_9$ の総和 となります。

MCMK × MiniBatch

チャンネル と MiniBatch の col 展開の配置を 下図に示します。

05_1.PNG

順伝播

03_02_1.PNG

  • Bias 値を Out に BoradCast します。
  • 下記の行列演算で、Convolution処理となります。

06_1.PNG

  • 行列演算は BLAS の gemm関数がお勧めです。

逆伝播

03_04_0.PNG

  • 画素の傾きdIn , Weightの傾きdW , Biasの傾き dB を順に図解します。

dIn

  • $dIn = Weight^T × dOut$

06_2.PNG

  • Col展開(dIn) は Image状に戻し、前層に伝達します。

dW

  • $dW = In^T × dOut$

06_3.PNG

dB

  • dB は Channel 毎の dOut の総和です。

06_4.PNG

補足

  • cudnn の Convolution関数はアルゴリズムは選択可能になっており、その中の1つが この im2col 方式の様です。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

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