##はじめに
この記事は、Windows7
を対象にしますが、他のOSでも内容はほとんど変わりません。
ここで紹介する方法は、初期状態のセットアップにも使えますし、Windowsが遅くなってきた時にも使えます。
コントロールパネルで項目が見つからない場合は、以下のように大きいアイコン
を使用するようにしてください。
コントロールパネルの開き方は、以下の方法が考えられます。
-
Win
+U
を押して、コントロールパネルホームをクリック -
Win
+R
を押して、control
を入力
「Windows」キーと「R」キーで、「ファイル名を指定して実行」を呼び出すこと。「control」と入力し、Enterキーを叩けば、コントロールパネルが開きます。また、「control」に続いて、開きたい設定ツールの名前を入力すると、直接そのツールにアクセスできます。
具体的な例は、以下のとおり。
デスクトップのカスタマイズ:control desktop
プリンタフォルダ:control printers
システム管理者ツールへのアクセス:control admintools
ネットワーク接続の管理:control netconnections
##1 サービスを無効にする
まず、サービスを全て無効にします。サービスと言っても、管理ツール > システム構成 > サービス
からチェックすることで、適切な一括設定が行えます。適切というのは、Windowsの動作に及ぼす影響が適切に設定されるということです。これを管理ツール > サービス
から行なうと、細かな設定は可能ですが、場合によっては、Windowsの動作に重大な影響を及ぼしてしまう可能性があります。
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\管理ツール\システム構成
のサービス
のタブ
- 全て無効にチェックを入れる
有効にするサービスは以下の通り
有効にするサービス名 |
---|
Application Information |
Background Intelligent Transfer Service |
Base Filtering Engine |
Bluetooth Support Service |
CNG Key Isolation |
COM+ Event System |
COM+ System Application |
Credential Manager |
Cryptographic Services |
DHCP Client |
DNS Client |
Group Policy Client |
IKE and AuthIP IPsec Keying Modules |
Interactive Services Detection |
Net.Tcp Port Sharing Service |
Network Access Protection Agent |
Network Connections |
Network List Service |
Network Location Awareness |
Network Store Interface Service |
Plug and Play |
Power |
Protected Storage |
Remote Procedure Call (RPC) |
RPC Endpoint Mapper |
Security Accounts Manager |
Security Center |
Software Protection |
SPP Notification Service |
System Event Notification Service |
Themes |
User Profile Service |
Windows Audio |
Windows Audio Endpoint Builder |
Windows Driver Foundation - User-mode Driver Framework |
Windows Event Log |
Windows Firewall |
Windows Font Cache Service |
Windows Installer |
Windows Module Installer |
Windows Presentation Foundation Font Cache 3.0.0.0 |
Windows Time |
Windows Update |
Wired AutoConfig |
WLAN AutoConfig |
####補足
Desktop Windows Manager Session...,Multimedia Class Scheduler,Network Access ...もあればチェックします。
サービスの停止は、場合によっては危険を伴うものです。したがって、自身の環境を考慮し、内容を理解した上で自己責任で行ってください。そのためには上のリンクが非常に参考になると思われます。
また、上記で紹介したサービスの停止にセキュリティ上の不備があれば、是非、教えてください。基本的には、サービスを停止させたほうがセキュリティは向上すると思われますが、サービス内容によってはセキュリティを低下させるものも含まれます。
####もしWindows Audioが起動しない場合
この場合、再起動時に、Windows Audio
が起動しない問題が発生しました。
これは、サービスからMultimedia Class Scheduler
が消えるために起こりえます。
powershell
からregedit
を起動し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\AudioSrv
からDependOnService
キーを開きます。そこで、Multimedia Class Schedulerのサービス名「MMCSS」を削除します。
####セキュリティセンター
上記の設定だと、セキュリティセンターが開始できなかったので、管理ツール, サービスと進み、Windows Management Instrumentation
を有効にすることで、開始できるようになります。
####ネットワークアクセス保護サービス
上記の設定だと、ネットワークアクセス保護サービスが開始されないことがあるので、管理ツール > サービス
から「Network Access ...」を有効にします。
####Desktop Windows Manager Session...
上記の設定だと、稀に、アプリによってはウィンドウがおかしくなるので(再描写されない?)、管理ツール > サービス
から「Desktop Windows Manager Session...」を有効にします。
##2 不要な機能を無効にする
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\プログラムと機能
のWindows機能の有効化または無効化
- IE, NETF3.5 以外無効にする
##3 スタートアップの停止など
chocoのインストール及び、Sysinternals Suiteをダウンロードし、 Process Explorer
, Process Monitor
, Autoruns
あたりを使って機能停止や削除などを行います。
# chocoのインストール
> @powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command "iex ((new-object net.webclient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin
# Sysinternals Suiteのインストール
> choco install sysinternals
ダウンロード、解凍されたフォルダは、C:¥
以下を探してみてください。
##4 一括アンインストール
プリインストールアプリの一括削除は、本当に面倒な作業です。場合によっては、Glary Utillitiesをインストールし、不要アプリの一括アンインストールを実行できます。しかし、正直、それほど使いたいソフトではないです…。
- Setting > Lang > Japane
ということで、これに関しては、良い方法があれば、是非教えて下さい。
##5 便利アプリをインストール
> choco install adwcleaner ccleaner mingw cmder defraggler microsoftsecurityessentials
###adwcleaner
広告削除、マルウェア削除のソフトです。実行ファイルで配布されていますので、簡単に使用できます。
###ccleaner
一時ファイルなどを削除するためのソフトです。スタートアップなどを消すのにも使えますが、スタートアップに関しては、Autoruns
を使えば良いので、不要ですが。
# クリーナー実行コマンド
> ProgramFile\CCleaner\CCleaner.exe /AUTO
###defraggler
定番のデフラグツールです。
###microsoftsecurityessentials
Windows7のセキュリティソフトです。
###mingw, cmder
コマンドラインで操作する人におすすめのコマンドパッケージとターミナルです。
##6 Windows Firewallの詳細設定
これは、上級者向けなので、特別設定を変更する必要はありません。したがって、上級者の方のみ、行ってください。
デフォルトでは、Windowsの使わない機能でファイアフォールをオフにする設定がなされていたりなど、好ましくない設定がいくつか見られますので、目を通しておくのが良いかと思われます。
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows ファイアウォール
の詳細設定
デフォルトで必要な通信(送受信)しか許可しないようにします。基本、ブラウザ経由でWebサイトにつながればOK。あと、必要があれば、その都度変更など。
##7 Windows Update
最後に、Windows Updateを実行します。
コントロール パネル\すべてのコントロール パネル項目\Windows Update
##8 便利なコマンド
# サービスの基本プロパティの一覧
# https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc784189(v=ws.10).aspx
> wmic service list brief
# システム情報
# https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/bb978526.aspx
> systeminfo
# Windows Updateの修復
# http://kb.seeck.jp/archives/6944
> net stop wuauserv
> net start wuauserv