今回はリリースノート翻訳の最後、MongoDBエンタープライズへの追加機能についてです。
今回紹介するMongoDBエンタープライズは、企業向けに高度なセキュリティ機能、管理ツール、認証機能を追加したMongoDBの商用版バイナリです。MongoDBのエンタープライズサブスクリプションの一部として提供されています。
商用版と同機能を持つ評価版を、開発やテスト用にこちらからダウンロードできます。個人情報の入力が必要となります。
https://www.mongodb.com/products/downloads/mongodb-enterprise
他の翻訳
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今回の翻訳でMongoDB 2.6のリリースノートは全て翻訳完了しました。リリースを楽しみに待ちましょう。
元のリリースノートはこちらです。
http://docs.mongodb.org/master/release-notes/2.6/
目次
- MongoDBエンタープライズ向け機能
- 監査機能のサポート
- MongoDBエンタープライズ for Windows
- SASLライブラリの変更
- LDAP認証のサポート
- SNMPサポートの拡張
- 追加情報
- アップグレード手順
- その他のリソース
MongoDBのエンタープライズ向け機能
監査機能のサポート
MongoDBエンタープライズに、mongodとmongosへ対するサーバーとクライアントのアクティビティを監査する機能が追加されました。
詳細はSystem Event Auditingを参照してください。
MongoDBエンタープライズ for Windows
Windows用のMongoDBエンタープライズが利用可能になりました。高度なKerberosセキュリティ、SSL、SNMPをサポートしています。
注意: MongoDBエンタープライズ for Windowsは、LDAP認証はサポートしていません。
SASLライブラリの変更
MongoDBエンタープライズは、GNU SASL(libgsasl)の代わりにCyrus SASLを使うようになりました。この変更は、SASL2、Cyrus SASLライブラリ、GSSAPIプラグインとの依存関係があります。
DebianまたはUbuntuは以下のインストールを実施してください。
sudo apt-get install cyrus-sasl2-dbg cyrus-sasl2-mit-dbg libsasl2-2 libsasl2-dev libsasl2-modules libsasl2-modules-gssapi-mit
CentOS, Red Hat Enterprise Linux, Amazon AMIは以下のインストールを実施してください。
sudo yum install cyrus-sasl cyrus-sasl-lib cyrus-sasl-devel cyrus-sasl-gssapi
SUSEは以下のインストールを実施してください。
sudo zypper install cyrus-sasl cyrus-sasl-devel cyrus-sasl-gssapi
LDAP認証のサポート
MongoDBエンタープライズはユーザーへの代理認証をサポートします。管理者はMongoDBクラスターに対してLinux PAMやLDAPサービスによるユーザー認証を設定できます。
Authenticate Using SASL and LDAPを参照してください。
注意: MongoDBエンタープライズ for Windowsは、LDAP認証はサポートしていません。
また、こちらも参照してください。
LDAP Authentication And Mixed Sharded Cluster Incompatibility
SNMPサポートの拡張
MongoDBエンタープライズはSNMPサポートを大きく拡張しました。きめ細やかなサーバーの統計情報を必要とする企業の顧客は、db.serverStatus()
が提供するほとんど全てのメトリクスへSNMPアクセスできます。
追加情報
アップグレード手順
Upgrade MongoDB to 2.5.xにアップグレードのインストラクションがあります。
その他のリソース
以上となります。