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kubernetes : kubectlコマンド一覧

Last updated at Posted at 2016-03-06

よく使うkubernetesのkubectlコマンド一覧

1) podを作成

kubectl create --save-config -f [Pod定義ファイル]

または

kubectl apply -f [Pod定義ファイル]

とりあえずapplyにしておくのがベター。
applyの場合は、前回実行時とのyaml設定の差分を抽出して、
その差分を反映するらしく、createたけで作成すると差分抽出の
ための履歴情報がないため、createだけの後のapplyではエラーとなる。
ただし、create --save-configとしておけばcreateでもOK。

2) rs(Replica Set)を作成

kubectl create --save-config -f [rs定義ファイル]

or

kubectl apply -f [rs定義ファイル]

rsを作成すると、複数のpodを一括管理できる。また、いくつpodを起動するかを規定し、podが停止すると、自動的に規定数のpodにリカバリしてくれる。

Replication Controllerは初期のオブジェクト(kind設定)で、現在はReplicaSetが代替え。
ただしほとんど機能の差分はない。
さらに、ReplicaSetのラッパー的な上位レイヤーに位置するDeployment
を利用することが推奨されている。

DeploymentはバックエンドでReplicaSetを利用し、コンテナイメージの更新時のデプロイ戦略をケアしてくれる。1 Podのデプロイでも基本的にはDeploymentの利用が推奨されている。

参考)Deployment Strategy

Deploymentオブジェクトで規定できる戦略は具体的には下記

  • Recreate : 現行バージョンを終了してから新バージョンをデプロイ
  • Rolling Update:Podごとに段階的に新バージョンに切り替え

Rolling Updateの場合は、一時的にReplica数を超えてPodが起動し、サービス断を回避した更新が可能。更新時に問題が発生した場合は更新は停止され、ロールバックが可能。
デフォルトではRolling Updateが有効となる。

一般的なデプロイメント手法としてその他に Blue/GreenCanaryA/B Testingなどがあるが、それらの方法を利用したい場合は、Spinnakeristioなどのエコシステムを活用する。

3) Serviceを作成

kubectl create -f [Service定義ファイル]

Pod(コンテナ)を外部と通信させる場合はServiceを定義する。Serviceがプロキシとなり、例えばホストアドレス:Portへのアクセスを、Podの接続先内部アドレス:Portに変換し、相互接続が可能となる。

参考)クラスタ外部からのアクセス

クラスタに外部からアクセスするサービスを提供するには、Serviceを利用する。Serviceには複数のtypeフィールドが指定できる。

  • LoadBalancer : クラウドプロバイダーのロードバランサーを使用して、Serviceを外部に公開する
  • NodePort : 各NodeのIPにて、静的なポート(NodePort)上でServiceを公開する
  • etc.

または、Ingressオブジェクトで外部向けエンドポイントを生成し、Serviceに紐づける方法もある。

4) pod一覧を確認

kubectl get pod

$ kubectl get pod
NAME                   READY     STATUS    RESTARTS   AGE
jenkins-lf3br          1/1       Running   0          3d

STATUS
Running: 稼働中
Pending: Pod起動待ち
ImageNotReady: dockerイメージ取得中
PullImageError: dockerイメージ取得失敗
CreatingContainer: Pod(コンテナ)起動中
Error: エラー
etc.

-o wide
オプションで、各Podの実行ホストIPも表示できる

-o yaml [pod名]
オプションで、指定podのyamlを確認できる

-L [ラベル名]
オプションで、指定ラベルキーと値も出力

-l [ラベルフィルタ条件]
オプションで、指定ラベル条件でフィルタ可能

-n [NameSpace名]
オプションで、NameSpaceを指定して実行

-A
オプションで、全NameSpaceの結果を取得

5) rs(Replica Set)一覧を確認

Replication Controllerの場合は

kubectl get rs

ReplicaSetの場合は

kubectl get rs

Deploymentの場合は

kubectl get deploy

6) svc(Service)一覧を確認

kubectl get svc

7) podを削除

kubectl delete pod [Pod名]

または

kubectl delete -f [作成時のPod定義ファイル]

強制的にすぐ削除したい場合は以下オプション
—grace-period 0 —force

8) rs(Replica Set)を削除

kubectl delete rs [rs名]

または

kubectl delete -f [作成時のyaml定義ファイル]

※rsで作成されたpodを個別に削除しても、rsがpodを自動再生成するので、rs自体を削除する必要がある

Replication Controllerの場合は rc

9) svc(Service)を削除

kubectl delete svc [svc名]

または

kubectl delete -f [作成時のsvc定義ファイル]

10) ログの確認

kubectl logs [pod名]

-fオプションで、tail -f 相当のリアルタイムフォロー出力

--since=1hオプションで、最新1時間以内を抽出

--tail=10オプションで、最新10件を抽出

--timestamps=trueオプションで、タイムスタンプ付与

11) pod/rc/rs/svcの詳細を確認する

kubectl describe [Pod名/rc名/rs名/svc名]

12) 起動したPodにログインする

kubectl exec -it [コンテナ名] /bin/bash

ログオフする時はexitコマンド
各種オプション
-i:コンテナへ標準入力(STDIN)を渡す
-t:標準入力(STDIN)をTTY(コンソール入力)とする

13) Podの環境変数を確認

kubectl exec [Pod名] env

14) Podのマウントされたボリュームを確認

kubectl exec [Pod名] ls /[Path]

15) Pod(コンテナ)上でコマンドを実行

kubectl exec [Pod名] [コマンド]

例)

$kubectl get pod
NAME                   READY     STATUS           RESTARTS   AGE
nginx                  1/1       Running          0          6m

$kubectl exec nginx echo "Hello"
Hello

16) コンテナ(Pod)の複製数を変更(Scale)する

kubectl scale rs [rs名] --replicas=[数]

現状のレプリカ数が1で、上記で3を指定すると、新たに2個追加される

Replication Controllerの場合は rs → rc
deploymentの場合は rs → deployment

参考)Autoscaleの場合

kubectl autoscale deployment [deployment名] --cpu-percent=[目標CPU%] --min=[最小レプリカ数] --max=[最大レプリカ数]

17) リソース消費量確認(top)

workerノードとpodのリソース消費量(CPU/MEMORY)を確認できる

kubectl top node

kubectl top pod

18) workerノードを安全に切り離し

kubectl drain [ノード名]

稼働中のpodが順次evictedされた後に、切り離される

事前に下記コマンドを実行すると、該当ノードに新規Podをスケジュールさせない設定ができる

kubectl cordon [ノード名]

19) ホストからPod内にファイルをコピー

kubectl cp ./[file] [pod NAME]:[格納先パス]

※docker cpと同じ

20) ワンライナーでコンテナ起動

yamlを使わずにサクッと作りたい場合

①Pod

kubectl run [作成するコンテナ名] --image=[イメージ:タグ]

他にもオプションあり

--restart=[再開ルール:Always, OnFailure, Never]

--port=[ポート]

--replicas=[レプリカ数]

--schedule=[CronTab用のルール]

--limits=[CPU/Memのリソース上限]

などなど

②deployment

kubectl create deployment [名前] --image=[コンテナイメージ]

21) ワンライナーでサービス起動

yamlを使わずにサクッと作りたい場合

kubectl expose deployment [公開対象のコンテナ(deployment)] --type=LoadBalancer

参考)オプション

ターゲットdeploymentにフォワーディングする際のFrom/ToのPortを指定
--port=80
--target-port=8080

公開対象のdeploymentにLBする外部IPをもつServiceが生成される
外部からアクセスするためのExternalIPは下記で確認可能

$kubectl get services

NAME         TYPE           CLUSTER-IP   EXTERNAL-IP    PORT(S)        AGE
test-app     LoadBalancer   10.0.XX.XX   35.225.XX.XX   80:30133/TCP   1m0s

22) イメージの更新(Rolling Update)

kubectl set image deployment [デプロイメント名] [イメージ名]=[イメージ名]:[タグ]

例)

kubectl set image deployment nginx nginx=nginx:1.9.1

これで、nginxイメージを1.9.1にローリングアップデートしてくれる

ただし、yamlベースで管理するなら、kubectl apply で更新した方が良い

23)コンテナのリソース制限状態の確認

Pod単位のCPU/Memoryのリソース割り当ての制限が可能で、その設定状態の確認方法が下記。

kubectl describe nodes [ノード名]

例)

:
  Namespace    Name                                  CPU Requests  CPU Limits  Memory Requests  Memory Limits
  ---------    ----                                  ------------  ----------  ---------------  -------------
  kube-system  fluentd-gcp-v1.38-28bv1               100m (5%)     0 (0%)      200Mi (2%)       200Mi (2%)
  kube-system  kube-dns-3297075139-61lj3             260m (13%)    0 (0%)      100Mi (1%)       170Mi (2%)
:

参考)リソース管理

リソース制限設定

  • Resource Requests : Podデプロイに必要なCPU/Memory数
  • Resource Limits : Podが使用可能な最大のCPU/Memory数

Pod割り当て(スケジュール)の際に、Resource Requestsで規定したリソースがない場合は、Pending状態になり、Podはデプロイされずキューイングされる。

Resource Limitsのみの設定も可能だが、その場合デフォルトでResource Requestsも同じ値に指定されてしまうため注意が必要。

24)ConfigMap/Secretの作成

複数のPodで環境変数やクレデンシャルなどのKey:Value形式の値を共有したい場合に便利なConfigMapとSecretの作り方。
ConfigMapは平文のKey:Valueなのに対してSecretはValueがBase64エンコードされる点などが異なる。
実運用では、他のオブジェクト同様にyamlファイルで管理するのが理想だが、コマンドで生成する方法。

作り方はいろいろ
※Secretの場合は下記のconfigmapsecret generic に置き換え

①ファイルから読み込み

kubectl create configmap(or cm) [コンフィグ名] --from-env-file=[ファイルパス]

ファイルはこんな感じ

[キー1]=[バリュー1]
[キー2]=[バリュー2]
:

–from-file オプションもあるが省略

②コマンド内に指定

kubectl create configmap(or cm) [コンフィグ名] --from-literal=[キー1]=[バリュー1] --from-literal=[キー2]=[バリュー2]

参考
https://kubernetes.io/ja/docs/tasks/configure-pod-container/configure-pod-configmap/

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