始めに
アジア太平洋リージョンが利用可能となり、日本国内から使いやすくなったGoogle Cloud Platform。
4月22日に六本木のグランドハイアットで開催された、Google主催のセッションに参加する事ができましたのでレポートします。
Google Cloud Platform セッション - 最新技術と日本での展開について -
http://lp.google-mkto.com/cloud-platform-roadshow-Tokyo.html?utm_source=googledblog&utm_medium=blog&utm_campaign=dblog
日本におけるサービス本格展開に関するご説明
Google塩入氏、福田氏による説明がありました。
Google エンタープライズ公式ブログ
Google Cloud Platform の機能拡張・価格低減と日本市場での本格展開について
http://googleenterprise-ja.blogspot.jp/2014/04/google-cloud-platform_22.html
上記ブログ以外のトピックとして、
- アジア太平洋地区のDCは台湾、シンガポール。
- 各国のGoogle DC間のNWは高速な専用線接続。ユーザはDC跨ぐNWの作成、利用が可能。
- アジアDCも米国と同一価格。
- シンプルでわかりやすい価格設定
- 安定した性能
- VMはライブマイグレーションに対応し、ホスト側メンテに伴う計画停止の影響なし。
などの話が印象的でした。
お客様事例のご紹介
株式会社テレビ朝日様(番組リアルタイム連携事例)
15万のユーザがスマートフォンを利用し番組に参加。
ライブの進行に合わせWebSocket経由されるシステムを、GCE(Google Compute Engine)とGAE(Google Apps Engine)で実現されたお話でした。
MUSICSTATION スーパーライブ2013
http://www.tv-asahi.co.jp/music/sec/opinion/superlive2013/
ハウスコム株式会社様(不動産情報提供)
不動産の物件情報掲載した自社サイト、ハードの老朽化や性能不足などの解消を図るため、オンプレからGCEとCloud Storageへの移行されたお話でした。
慣れたLAMP環境を踏襲するため、IaaSのCGEを採用し、
大量の写真コンテンツの蓄積、配信環境として、Cloud Storageが効果的だったとの事でした。
【賃貸のハウスコム】賃貸マンション・アパート・賃貸一戸建ての賃貸住宅情報満載
http://www.housecom.jp/
インフラ費用、DC費用の削減などでほぼ半減できたとのこと。
顧客情報などデリケートな箇所はオンプレミスに当面残される様ですが、今後もクラウドは積極的に取り入れるそうで、この流れは止まらないものになりそうです。
株式会社Zeadle 様(ソーシャルゲーム開発)
スタートアップのソーシャルゲーム基盤として、GCPで開発進行中とのこと。
Web3層システムですが、Zookeeperやfluentなど、クラウドらしい基盤が出来上がりつつあるようです。
株式会社JSOL様(各種ソリューション提供)
マーケットや、農業分析などのビックデータ処理、IaaSのGCEで、Hadoopを用いるなどして実装されているとのことでした。
エンタープライズ、業務システムの硬い部分だけでなく、スピード感要求される方面の需要もましているようで、クラウドの芽が育まれつつあるようです。
シーアイアンドティー・パシフィック株式会社様(キャンペーン制作事例)
2014ブラジルワールドカップのサポート企業のキャンペーンサイトにGCPを採用。
IaaSとPaaSの連携や、使い分けなど興味深い内容でした。
尚、キャンペーンは現在も進行中、某最大手ドリンクメーカのSNSで投稿された写真、加工されて6/12の開会式でお披露目されるそうです。
パネル ディスカッション -
モデレータはPublickeyの新野氏。
パネリストは事例紹介の4社の方。
コメンテータにGoogleの佐藤氏。
各社のクラウドの取り組み方から、Google選んだ理由、システム構築方針、今後の展望など興味深い内容でした。
感想
Googleの本気を垣間見る事が出来た気がします。
これまでIaaSのGCEを軽く触れた程度でしたが、すぐ使えて効果も大きそうなCloud Storageを初め、色々試してみたいと思います。
補足(GCPのプロモーションコード)
参加者特典で配布されたプロモーションコード、下記サイトからの申込を行う事で500$相当の使用権が頂けるとのことです。
Twitterで教えて頂きありがとうございました。