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[Survey]Binarized Neural Networks: Training Deep Neural Networks with Weights and Activations Constrained to +1 or -1

Last updated at Posted at 2016-02-27

Binarized Neural Networks: Training Deep Neural Networks with Weights and Activations Constrained to +1 or -1

Matthieu Courbariaux, Itay Hubara, Daniel Soudry, Ran El-Yaniv, Yoshua Bengio

BinaryNetは、weightactivationを2値化したhardware friendlyな**DNN(Deep Neural Network)**です。
論文ではactivationと書かれていますが、たぶん活性化関数の出力のことかなと思います。
要は重みにかけられる方の値です。

これにより以下の特徴が得られます。
・1bitなのでメモリを劇的に減らせる
・掛け算器をXNORに置き換えられる(回路規模、処理速度の両方の面で効果がある)

Algorithm

forward propagation
・weight $W_k$,activation $\alpha_k$は$-1$,$+1$に2値化する
・weightとactivationの積算値$s_k\leftarrow\alpha^b_{k-1}W^b_k$は2値化せずに、Batch Normalizationを行う
・Batch Normalizationの出力$\alpha_k$は、最終層以外2値化する。

back propagation
・$\alpha_k$での偏微分$g_{a_k}$では、$|\alpha_k|\le1$の時はスルーで、それ以外は遮断する。
・gradientは2値化しない

詳細は以下の通り。
範囲を選択_020.png

Benchmark results

MLP on MNIST

・3 hidden layer
・4096 binary units
・LS-SVM output layer
・Batch Normalization
・Minibatchサイズは100
・ADAM Optimization

下記表はError Rateで値が小さいほど性能が良い。上3つもBinaryを使ったNetworkで、一番下はBinaryではないNetworkです。BinaryNetの結果がBinaryを使ったものの中では一番よく、BinaryではないDeep L2-SVMに近い値が出ている。

範囲を選択_021.png

ConvNet on CIFAR-10

・Batch Normalization
・Minibatchサイズは50
・ADAM Optimization
・Data augmentationは使っていない(Datasetそのまま)

下記がアーキテクチャの詳細
範囲を選択_023.png

1番上が本手法、2番目が別の手法(論文の著者が前に発表したもの),3番目はBinary以外の手法。
結果を見ると他の手法の方が性能が良い。
範囲を選択_022.png

ConvNet on SVHN

前述のConvNetと同じ構成だが、Convolution LayerのUnit数が半分になっている。
性能は前と同様に他の手法の方がよい。

範囲を選択_025.png

高速化手法

話の内容は、
・掛け算器はXNORに置き換えられる

A B Y
0 0 1
1 0 0
0 1 0
1 1 1
XNORだと、入力が両方共0だと出力が1になるんだけどいいのだろうか・・・?

回路の$0/1$を数字の$-1/+1$と置き換えて考えると下記のようになり確かに掛け算がXNORで置き換えられます。
@ashitani さんからコメントいただきました。ありがとうございます。)

A B Y
-1 -1 1
1 -1 -1
-1 1 -1
1 1 1

・1ビットずつ愚直に計算しないで、32bitレジスタにデータを詰め込んで、いっぺんに計算すると速くなる
・1層目だけ入力が画像なので、binaryデータではないが、画像だと3channelで他の層に比べて少ないから、そんなに影響ない
・8bit入力データを1bitデータの集まりと考えて下記のよう、積算する順番を入れ替えるとさらに高速化できる
範囲を選択_026.png
・積算はpopcountで高速化できる
範囲を選択_027.png

速度比較した結果は下記の通り。グラフは、左から、「行列の積の部分の速度比較」、「MNISTの速度比較」、「Error Rateの比較」になっている。
縦軸は、Theanoを基準に何倍になっているかを示している。これをみるとBinaryNetは、Baseline Kernelを使用した時と比べて、「MATRIX MULTI」で14倍速くなっている。Theanoと比べても2.5倍速くなっている。MNISTで比べると、Baseline Kernelを使用した場合と比べて、7倍速くなっている。

範囲を選択_028.png

他の手法との比較

以下著者曰く
・Courbariaux et al. (2015); Lin et al. (2015)
 ・activationのしかも部分的にbinaryを使っているのに対し、こちらはweightもactivationもbinaryだからより効果的。
 ・BinaryConnectは学習が遅い
 ・MNISTの結果はBinaryNetの方がいい。
 ・ConvNetはBinaryNetの方が悪い。

・Soudry et al. (2014); Cheng et al. (2015)
 ・BackPropagationで学習していない(Expectation BackPropagationで学習)
 ・weightとactivationを2値化している
 ・weightの事後分布を最適化している
 ・性能を良くするために、複数の出力を平均している。(計算コストが大きくなる)
 ・binary expectation backpropagationは、MNISTではいい結果を出している

・Hwang & Sung (2014); Kim et al. (2014)
 ・3値化

・Kim & Smaragdis (2016)
 ・binary weightとactivationを使ったDNN手法で良い性能を出している

最後に

クラウドでGPUガンガン使ってやれればいいけど、限られた資源でDeep Learningを使おうとするとこういう技術が必要でしょう。
やっていることは単純なのに性能が出ているのが不思議です。
詳細はわかりませんが、Batch Normalizationで常に平均0、分散1になるように正規化しているのがいいのかなという気がします。ちがうかな?

論文のコードが公開されています。
https://github.com/MatthieuCourbariaux/BinaryNet

さらに、すでにPFIの岡野原さんによってchainerの実装も公開されています。
https://github.com/hillbig/binary_net

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