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Pythonのemailライブラリで差出人名がたまにデコードされない時の対処

Last updated at Posted at 2015-11-29

※注意

  • 最新版のPythonだと解消されているようですので3.4以前をご利用のかた向けです。
  • 以前の記事の補足です。
  • 取得、エンコードをしているソースコードは以前の記事をどうぞ

現象

Pythonの標準ライブラリ"email"を使って日本語が含まれているメールの差出人名(From)を取得した際に、「たまにだけ」デコードできない状態で取得される。

例:
”日本語名 <xxxx@test.com>” という差出人名の場合

正常の場合 データ 文字コード
名前部分 ?ISO-2022-JP?B?Re5LEJeS……QKI=?= iso-2022-jp
アドレス部分 <xxxx@test.com> -
たまにエラー データ 文字コード
名前部分 ?ISO-2022……QK<txxxx@test.com>I=?= -

正常の場合は名前部分を文字コードにしたがってエンコードすれば日本語名を取得できます。
たまに起こるのが、エンコードされた文字列がそのままメールアドレスとひっついてbyte型(デコードできない)で取得されてしまう現象です。

原因と対処

メールのヘッダ部分(差出人や件名)の部分を判定して取得する機能はemailライブラリを構成するheader.pyにあります。
この中で差出人部分がエンコードされた文字であるかが判定され、データを分解して取得しています。
そこの判定部分がこちら

# Match encoded-word strings in the form =?charset?q?Hello_World?=
ecre = re.compile(r'''
  =\?                   # literal =?
  (?P<charset>[^?]*?)   # non-greedy up to the next ? is the charset
  \?                    # literal ?
  (?P<encoding>[qb])    # either a "q" or a "b", case insensitive
  \?                    # literal ?
  (?P<encoded>.*?)      # non-greedy up to the next ?= is the encoded string
  \?=                   # literal ?=
  (?=[ \t]|$)           # whitespace or the end of the string
  ''', re.VERBOSE | re.IGNORECASE | re.MULTILINE)

コメントの通り、=?charset?q?・・・?= の形になっているかを判定するための正規表現です。こうなっていたら何かしらエンコードされている文字列です。
上記の現象が起きる原因は文字の最後(?=[ \t]|$)を判定している部分でした。殆どの場合はこれでよいのですが、一番最後に改行コードが混ざるメールがたまにあり、その場合、エンコードされていると判定されませんでした。
なので、

  (?=[ \t\r\n]|$)           # whitespace or the end of the string

としておくと対処できます。

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