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CC0 ライセンスのソースコードを GitHub にあげるまで

Last updated at Posted at 2015-08-17

MITライセンスのソースコードをGithubにあげるまで という記事が何となく面白かったので、真似っこして CC0 の場合で紹介してみます。もちろんネタです。

CC0 とは

CC0 とは、著作権に関するあらゆる権利を放棄(または不行使)して Public Domain と同等の条件で著作物を提供するものです。「あらゆる権利」には著作者人格権や著作隣接権(およびその人格権)も含みます(まぁプログラム・コードに隣接権はありませんが。でも、例えばゲームなど、プログラム内に音声や映像データを含む場合は要注意です。これは他のライセンスでも同じですね)。

ただし、特許権や商標権など他の知的財産権については対象外になります。 Creative Commons が提供するライセンス・ツールの中で GNU GPL 製品に組み込める(つまり互換性がある)のは、 CC License 4.0 International の by と by-sa そして CC0 です。

やること

順不同

  • CC0 のライセンス文を取得する
  • README.md に記載する
  • ソースコードの冒頭に CC0 を表記する
  • GitHub に上げる

CC0 のライセンス文を取得する

CC0 は、他の Creative Commons License と同じく「コモンズ証(Commons Deed)」へのリンクを指示すれば有効になりますが、他のライセンスに合わせて LICENSE ファイルを置いても構いません。

GitHub の場合はリポジトリ作成時に “Add a license” で “Creative Commons Zero v1.0 Universal” を選択すれば LICENSE ファイルを自動生成してくれます。また、既にリポジトリを作成済みの場合は、リポジトリのトップページで「+」のリンクをクリックしてファイルの新規作成画面に遷移し、ファイル名を LICENSE と入力すれば “Choose a license” が表示され、ライセンスを選ぶことができます。

内容は CC0 の法的条項(Legal Code)と同じです。ちなみに日本語版もあります。

README.md に記載する

README.md に記載する場合はコモンズ証(Commons Deed)へのリンクがあれば十分です。たとえば以下の節を追記します。

README.md
## License

These codes are licensed under CC0.

[![CC0](http://i.creativecommons.org/p/zero/1.0/88x31.png "CC0")](http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja)

Public Domain と同等なので、権利の帰属先も作成年も不要です。ただし問い合わせ先として licensor を明記するのはあると思います。

ソースコードの冒頭に CC0 を表記する

ソースコードに CC0 を表記する場合も同様です。たとえば github.com/spiegel-im-spiegel/gitioapi/gitioapi.go の場合はこんな感じに書いています。

gitioapi.go
/**
 * API for Git.io
 *
 * These codes are licensed under CC0.
 * http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja
 */

//Git.io API Package.
package gitioapi

package.json にライセンスを記述する場合は CC0-1.0 とします。例えばこんな感じ。

package.json
{
  "name": "cvss3",
  "version": "0.0.4",
  "description": "CVSS (Common Vulnerability Scoring System) Version 3",
  "main": "index.js",
  "directories": {
    "test": "test"
  },
  "devDependencies": {
    "mocha": "*",
    "should": "*"
  },
  "scripts": {
    "test": "mocha --reporter list"
  },
  "engines": {
    "node": "0.12.x"
  },
  "repository": {
    "type": "git",
    "url": "git+https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3.git"
  },
  "keywords": [
    "cvss",
    "cvss3"
  ],
  "author": "spiegel",
  "license": "CC0-1.0",
  "bugs": {
    "url": "https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3/issues"
  },
  "homepage": "https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3#readme"
}

package.json で記述可能なライセンスのリストについては “SPDX License List” が参考になります。

GitHub に上げる

あとは README.mdLICENSE やその他のファイルを GitHub に push すれば OK。

参考

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