MITライセンスのソースコードをGithubにあげるまで という記事が何となく面白かったので、真似っこして CC0 の場合で紹介してみます。もちろんネタです。
CC0 とは
- About CC0 — “No Rights Reserved” - Creative Commons
- CC0について ― “いかなる権利も保有しない” « Science Commons – サイエンス・コモンズ翻訳プロジェクト
- Creative Commons — CC0 1.0 Universal
CC0 とは、著作権に関するあらゆる権利を放棄(または不行使)して Public Domain と同等の条件で著作物を提供するものです。「あらゆる権利」には著作者人格権や著作隣接権(およびその人格権)も含みます(まぁプログラム・コードに隣接権はありませんが。でも、例えばゲームなど、プログラム内に音声や映像データを含む場合は要注意です。これは他のライセンスでも同じですね)。
ただし、特許権や商標権など他の知的財産権については対象外になります。 Creative Commons が提供するライセンス・ツールの中で GNU GPL 製品に組み込める(つまり互換性がある)のは、 CC License 4.0 International の by と by-sa そして CC0 です。
- GPLと両立する自由ソフトウェア・ライセンス
- CC BY-SA 4.0 now one-way compatible with GPLv3 — しっぽのさきっちょ | text.Baldanders.info
やること
順不同
CC0 のライセンス文を取得する
CC0 は、他の Creative Commons License と同じく「コモンズ証(Commons Deed)」へのリンクを指示すれば有効になりますが、他のライセンスに合わせて LICENSE ファイルを置いても構いません。
GitHub の場合はリポジトリ作成時に “Add a license” で “Creative Commons Zero v1.0 Universal” を選択すれば LICENSE ファイルを自動生成してくれます。また、既にリポジトリを作成済みの場合は、リポジトリのトップページで「+」のリンクをクリックしてファイルの新規作成画面に遷移し、ファイル名を LICENSE
と入力すれば “Choose a license” が表示され、ライセンスを選ぶことができます。
内容は CC0 の法的条項(Legal Code)と同じです。ちなみに日本語版もあります。
README.md に記載する
README.md
に記載する場合はコモンズ証(Commons Deed)へのリンクがあれば十分です。たとえば以下の節を追記します。
## License
These codes are licensed under CC0.
[![CC0](http://i.creativecommons.org/p/zero/1.0/88x31.png "CC0")](http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja)
Public Domain と同等なので、権利の帰属先も作成年も不要です。ただし問い合わせ先として licensor を明記するのはあると思います。
ソースコードの冒頭に CC0 を表記する
ソースコードに CC0 を表記する場合も同様です。たとえば github.com/spiegel-im-spiegel/gitioapi/gitioapi.go
の場合はこんな感じに書いています。
/**
* API for Git.io
*
* These codes are licensed under CC0.
* http://creativecommons.org/publicdomain/zero/1.0/deed.ja
*/
//Git.io API Package.
package gitioapi
package.json
にライセンスを記述する場合は CC0-1.0
とします。例えばこんな感じ。
{
"name": "cvss3",
"version": "0.0.4",
"description": "CVSS (Common Vulnerability Scoring System) Version 3",
"main": "index.js",
"directories": {
"test": "test"
},
"devDependencies": {
"mocha": "*",
"should": "*"
},
"scripts": {
"test": "mocha --reporter list"
},
"engines": {
"node": "0.12.x"
},
"repository": {
"type": "git",
"url": "git+https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3.git"
},
"keywords": [
"cvss",
"cvss3"
],
"author": "spiegel",
"license": "CC0-1.0",
"bugs": {
"url": "https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3/issues"
},
"homepage": "https://github.com/spiegel-im-spiegel/cvss3#readme"
}
package.json
で記述可能なライセンスのリストについては “SPDX License List” が参考になります。
GitHub に上げる
あとは README.md
や LICENSE
やその他のファイルを GitHub に push すれば OK。