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PL/Pythonの実行環境にpyenvでインストールしたPythonを使う

Last updated at Posted at 2015-11-12

はじめに

Pythonは、chainertensorflowなどの分析パッケージが公開され、ますますデータ分析ツールとして注目を集めています。
そんなPythonをPostgreSQLのファンクション実装言語として利用できる機能に「PL/Python」というものがあります。

デフォルトでPL/PythonはシステムのPythonを使ってしまいます。
一方でシステムのPythonを汚したくない場合などでは、pyenvでPython環境を分離して分析パッケージを入れる場合がありそうです。

そこで、PL/Pythonの実行環境に、pyenvでインストールしたPythonを使う方法を調べました。

1. pyenvでのPythonインストール

PL/Pythonはlibpython~~.soを参照します。
通常のpyenv installでは共有ライブラリはインストールされないので
以下のようにします。

CONFIGURE_OPTS="--enable-shared" pyenv install 2.7.10

これでpyenv側はOK

2. PostgreSQLでのPL/Pythonコンパイル

PostgreSQLはソースからコンパイルします。
https://github.com/postgres/postgres
ここから、git cloneすればいいと思います。

そして、configureで以下のようにします。

./configure --prefix=/home/user/pgsql/pgsql9_5 --with-python=yes PYTHON=/home/user/.pyenv/versions/2.7.10/bin/python

--prefixはつけてもつけなくてもいいです。
重要なのが
--with-python=yes

PYTHON=/home/user/.pyenv/versions/2.7.10/bin/python

--with-python=yesはつけないと、そもそもPL/Pythonがコンパイルされません。
PYTHON=/home/user/.pyenv/versions/2.7.10/bin/pythonはpyenvでインストールした
Pythonバイナリの場所を指定します。
するとpyenvのPythonを利用するようにPL/Pythonがコンパイルされます。

configureを実行すると、生成されるMakefile.globalに以下の記述がされます。

python_includespec  = -I/home/user/.pyenv/versions/2.7.10/include/python2.7
python_libdir       = /home/user/.pyenv/versions/2.7.10/lib
python_libspec      = -L/home/user/.pyenv/versions/2.7.10/lib -lpython2.7

※記述の先がpyenvのパスになっていなかったら直します。

あとは、PostgreSQLをmake; make installすればPL/Pythonの実行環境がpyenvでインストールされたPythonとなっています。

補足

PostgreSQLごとコンパイルしたが、本来はPL/Pythonのみコンパイルしてもいいはず?

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