12
11

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

小型で安価なベアボーンPCによるNutanix Community Editionの作り方

Posted at

はじめに

この記事はNutanix Advent Calendar 2015の12月8日分として作成しました。
Nutanix Community Editionを試す時にネックになりがちなのが、システム要件を満たすマシンの調達です。

最小システム要件

  • CPU: Intel製 物理4コア以上(2コア4スレッドだとNG、インストーラを誤魔化せばAMDも可)、Intel VT-x(商用版だとVT-dを使うがCEでは不要)
  • Mem: 16GB以上
  • Disk: SSD 200GB以上、HDD 500GB以上(両方SSDでもOK)
  • NIC: Intel製(実際にはBroadcomやRealtekでも動くので現在はあまり問題にならない)

もちろんハイスペックなPCやサーバーを使えばいいのですが、お財布が痛かったり設置場所が問題なったりします。究極はクラウド版ですが、1時間あたり約1$なので、ずーっと動かしっぱなしは辛い。

そこで、小さなベアボーンPCでCEを動かせないか画策してみました。結論としては成功。

システム要件を満たすベアボーンPC探し

Intel

小さなベアボーンといえばIntel NUCですよね。
しかしスペックを確認してみると、高性能なCPUを積んだモデルでも2コア4スレッドなので残念ながらNG。

ASRock

変態的なことをしたいときに頼りになるのがASRockですよね!
実際探してみたら、いいものがありました!

Beebox N3150

asrock.PNG
Intel N3150というのはモバイル向けであるBraswell世代のCeleronなのですが、物理4コアなんです。Intel VT-xも有効。NUCサイズのベアボーンの場合、モバイル版のCore i5等だと逆に2コア4スレッドだったりすることが多いです。)
また、Intel的にはメモリ8GBまでなのですが、ASRockさんは16GBまでのサポート!
サポートしてない容量でも実際は動く、というのはよくある話ですが公式に書いてあるのは嬉しい。
価格としても¥22,000くらいから手に入りますのでお手頃です。

その他のパーツ集め

ベアボーンPCを使えば、CPU・NICは揃いました。
あとはメモリ、SSD・HDD、あと忘れてはいけないのがCEのイメージを入れるUSBメモリ。

メモリ

BeeboxはSO-DIMM スロット×2なので8GBを2枚使います。
DDR3L 1600MHzに対応と書いてあります。(=PC3L-12800)
通常のDDR3は1.5Vですが、DDR3Lは1.35Vの低電圧版です。
パッケージにDDR3と書いてあっても、動作電圧が1.35Vに対応しているという表記があればおそらく大丈夫。

SSD&HDD

Beebox非常に小さな筐体サイズのため、2.5インチスロットは1つしかありませんが、mSATAスロットがあります。なので

  • mSATAスロット:200GB以上のSSD
  • 2.5インチスロット:500GB以上のHDDまたはSSD
    という組み合わせで搭載しましょう。

USBメモリ

Nutanix CEのイメージを書き込むには8GB以上の容量が必要です。
NUCから大きなUSBメモリが飛び出しているのは残念なので、小さいものを選ぶと見栄えは良いかと思います。私はBuffaloのを使ってます。
http://buffalo.jp/product/usb-memory/design/ruf3-ps/
差し込むUSBポートによって起動デバイスとして認識しなかったりするので注意。私の構成では背面下側に指して動作してます。

組み立てた

出張先のビジネスホテルで組み立てました…。
beebox-boot.jpg

ちゃんと動きました!ただしCPUクロックがMaxで2.08GHzなので遅いです。
また、メモリが16GB構成だとCVMに12GB持っていかれるので、あまりゲストOSを動かせません。
Nutanixの画面を見てみたいとか、勉強してみたいとか、そういう用途に限られますね。

おわりに

部品さえ集められれば、Nutanix CEを動かすのは全く難しくないので、ぜひトライしてみてください。
今回ご紹介した構成は、6万円ぐらいで作れました。ほとんどメモリとSSDの値段。
高性能ものだとベアボーンだけでそれぐらいの値段になったりするので…。

また、サイズが気にならない方は、ヤフオク等で古めのワークステーションやサーバーのほうが、CPUやメモリ容量の点で幸せかもしれません。結局のところ、単に私が「CEをNUCサイズのPCで動かしたかった」というだけです。

余談ですが、Beeboxには別件で制作したNutanixシールがピッタリの大きさでした。
シールが欲しい方はぜひお声掛けくださいませ。(だいたいいつも何枚か持ち歩いてます)
beebox.jpg

12
11
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
11

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?