1. はじめに
本書では、Rubyのバージョン管理をする際に使用する「rbenv」のMacOS環境でのインストール手順及び設定方法について記述します。
2. 前提条件
- MacOSのバージョンが 10.8.4 であること。(2013/8/30時点の最新バージョン)
- Homebrewがインストールされていること。 (バージョン : 0.9.4)
3. インストール手順
(1) Homebrewを使ってrbenvとruby-buildをインストールします。
$ brew install rbenv ruby-build
(2) rbenvのパスを追加します。
$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/shims:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ source ~/.bash_profile
4. 設定方法
(1) 以下のコマンドを実行し、rbenvでインストールが可能なRubyのバージョンを確認します。
$ rbenv install -l
(2) インストールしたいRubyのバージョンを指定し、Rubyをインストールします。
$ rbenv install (バージョン名) # バージョンが1.9.3-p392のRubyをインストールする場合は 「rbenv install 1.9.3-p392」を実行します。
(3) 以下のコマンドを実行します。
$ rbenv rehash
(4) 以下のコマンドを実行し、上記のRubyがインストールされていることを確認します。
$ rbenv versions
(5) 以下のコマンドを実行し、MacOSでRubyが使えるように設定します。
*) ここでは「1.9.3-p392」をインストールしていることを前提にしています。必要に応じて読み替えてください。
$ rbenv shell 1.9.3-p392 # 現在実行しているシェル環境上の設定
$ rbenv global 1.9.3-p392 # システム全体の設定
5. 不要なバージョンのRubyを削除する場合
以下のコマンドを実行します。
$ rbenv uninstall -f (バージョン名) # バージョンが1.9.3-p392のRubyを削除する場合は 「rbenv uninstall -f 1.9.3-p392」を実行します。
$ rbenv rehash
$ rbenv versions # 対象のバージョンが削除されていることを確認します。