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GDC2017 行ってきたよーメモ

Last updated at Posted at 2017-04-03

概要

「Game Developer Conferrence」
http://www.gdconf.com/
行った日:3月2日 
場所:SanFrancisco Moscone Center
参加者数;5日間の参加者合計は数万人かと。
入場料;一番安いExpoパスで249ドル。(全部に入れる一番高いパスだと2299ドルもする!無理!)
旅費含めオール自腹のため、定期預金を解約しました。
しばらく夕飯はもやしとビタミン剤です。

Unity

企業ブースの一番正面にどかーんと陣取っていました。
Unreal Engineと比べてUnityのブースのほうが断然大きかったです。
3DとVR押し。

VRアプリの開発ツールとして、Unreal engineと比べて大きなシェアを誇るUnity。
この構図は3Dゲームの開発環境としてハイエンド向けのUnreal Engine、
ライト〜ミドル向けのUnityだった頃から変わらず。
自分がいた3Dのサッカーゲームの開発スタジオでも、当初からUnityを採用しています。

Vulcan in Unity

Unityの10個以上ある開発ツールのブースの中で気になったのがこちらです。
Vulcanとは、
・レンダリングAPI
・Unity5.6からVulkanAPIのサポートを開始
・マルチスレッドを可能にし電池使用を改善
・Android上でのフレームレンダリングに35%の改善効果がある
・対象CPUはARM。というかメインターゲットはスマホ。
 そのため2016のGoogle I/OでもDay Dreamの普及を後押しするAndroid端末向けのレンダラーとして紹介されたりした。
・日本語の説明はこちら
1.jpg
いいことづくめですがなんか落とし穴があるはず。
チートシートをもらってきましたが、自分はサーバサイドのソフトウェアエンジニアなのでさっぱりわからず。pdfに焼いたらこちらにアップします。

Unity Connect beta

Unity使い用のジョブマッチングサイトの宣伝ブース。
これを書いてる2017年4月3日現在ですと、29,937人のデザイナーやプログラマが登録し、10,822個のプロジェクトが登録されてました。

Sony

当然のことながらPSVR推し。
https://uploadvr.com/sony-sells-nearly-1-million-psvr-headsets/

Oculus

複数のVRゲーム体験コーナーを設け、いずれも30分待ちくらいの列。
OculusはFacebookが買収したのでザッカーバーグのモーガンフリーマンが音声AI役をやってる例の動画のようなSNS系のVRの説明があるかと思ったが、ここは GDCなのでゲームのみ。
2.jpg
VRで複雑なダンスをする人たちを尻目に、立って遊ぶVR自体はサンフランシスコまできてわざわざ少ない時間を割いてやるもんでもないのでパス。

Facebook

VRはOculusのほうで展示してるので、こっちはFacebook Gameroomがメイン。
Facebook Gameroomとは、Windows PC向けのゲームプラットフォームで、去年の11月に公開された。
1億2500万以上のユーザーがいるSteamに勝負を挑んだもの。
ソフトウェア開発部長みずからUnity5.6でのFacebook Gameroomアプリのビルド方法を説明してくれた。
英語がゆっくりで聞き取りやすくたすかった。が、後でみたら内容は公式ページにあるものと同じ。
ビルド画面 https://developers.facebook.com/blog/post/2016/11/01/unity-editor-beta/
構成 https://developers.facebook.com/docs/games_payments
課金決済 https://developers.facebook.com/docs/games_payments
その他;
・動作するプラットフォームは、windowsのみ
・Facebook Infrastructure上で動作。サーバーを用意しなくて良いよ!
・Gameroom ad unitが使えるよ!
・ユーザー解析ツールが使えるよ!

Google

1箇所目はDay DreamによるVRゲームで複数のブースを設け10分待ちの列。
3.jpg

記事;
Day Dream
http://www.moguravr.com/google-vr/
FireBaseによるサーバーレスゲームの勧め
https://firebase.google.com/features/?hl=ja の「Realtime Database」

離れたところに2箇所目の小さいブースがあり、プログラムのクイズを解いて豪華商品をもらうブース。難問らしく、8台のラップトップの前で苦悶の表情の若者たち。天才プログラマーを見出し、あとでGoogleからスカウトするのでしょう。

Amazon

ゲームでAmazonというイメージなかったですが、そういえば2年以上前にTwitchを買収していましたね。
しかしTwitch Prime以外に広がりはなく、どうなるんでしょう。
欲しかったストリーミング技術は吸収したんでしょうか。
このGDCではTwithを全面に出してブースの色は紫でした。

Amazon Lumberyardという3Dソフト作成ツールをこれでもかと紹介し、
さらにGameliftの説明ブースがありました。
また AWS Genius Bar といって、AWSの説明ブースもありましたが、おじさんたちは手ぶら。
聞かれたことに何でも答えるスタイルで、おじさん自身がGenius、おじさん自体が展示物でした。
余談ですがAmazonグループで実は一番売り上げが大きいのはAWSだそうで、
スタートアップのデベロッパーはホスティング先にAWSを使ってるところが圧倒的に多いでしょうし、
ゲーム業界では縁の下の力持ちですね。

Amazon Lumberyard

3D編集とコードエディターが合体したUnityのようなツール。
無料。
4.jpg
もちろん、VRの開発エディターもついています。
5.jpg

Amazon GameLift

・マルチプレイヤーゲームの、サーバーサイド管理システム。
・AWS上にある。
・Lumberyardに対応している。
・Amazon GameLift SDKを組み込むと、GameLiftサーバーに接続するための関数が使えるようになる。
関数の概要説明はこちら:https://aws.amazon.com/jp/gamelift/technical-overview/
amazon-5.jpg
AWSの世界中のリージョンをつないで、レイテンシが極力起きないようにするというのがすごいです。
でも本当?AWSのリージョン間って専用線じゃなく普通にインターネット経由でしたよね。

あと、ユーザー管理や、イベントのパラメータのマスタ管理は含まれてないようです。
そうなるとキャラクターの強さを決定するパラメタは全部クライアントから渡すのでしょうか?
じゃぁ、クライアントがハッキングされたときにチートし放題なのでは。と一抹の不安がよぎります。

echo dot

6.jpg
4つ以上のブースで説明をきくと、echo dotがもらえました!
これはいま激アツのamazon製音声AIデバイス。
$49.99で売られてる市販品と同じもの。
これ目当てで説明をきく不届きものが多く(笑)、
各ブースのお兄さんもしゃべりっぱなしで疲れ切っていました。(笑)
自分はこれを持って帰国してから、Amazonの音声AIシステム「Alexa」の「Skill」プログラミング開発に
すっかりハマってしまいました。いま、とてもヤバイです。

NVIDIA

Unity、Amazon、など様々なブースに入り込んで、各開発ツールや何かで作ったものがどのようにNVIDIA製のチップの上で美しく動くかをデモ。
6.jpg

Unreal Engine

EpicGamesと合体したブース。
Unityと比べるとブースの規模は小さいが、
ハイエンドのゲームの開発スタジオでは十分に採用されているだろうし、
GDCなどで一般開発者に訴える必要性がそれほどないのだろうと推測。

6.jpg

その他メーカーとインディーズ

たくさんあったが、おもしろかったもの3つ

VIRZoom

VR用ゲームの室内自転車部分のメーカー。
$399.95

これを買うとゲームもダウンロードでき、ペガサスにのったり戦車を操縦したりして遊べます。
ただしVRメガネやPCはセットに含まれないので、自力で用意する必要があります。
対応機種;

Oculus Rift (with recommended PC)
HTC Vive (with recommended PC)
PlayStation VR (with PS4)

6.jpg

なげなわでライバルを捕まえて引きずり下ろす事ができたり、
戦車を操縦して敵を撃破したりします。
たいへんな暴走チャリです。ゲラゲラ笑いながら漕いでいました。
また、消費カロリーが表示され
楽しく遊びながらフィットネスできます。


ペガサスモードでは、空中をおっこちる感じがリアルで、ヒイッとなりました。
自転車なのに!

フィットネス+VRのでふぁくとすたんだーどですね。
自宅が広かったら欲しいです。ジムの自転車マシンが全部これだったら誰も離れないと思います。

Close the Leaks ( to prevent imminent death)

箱から4本の管が出ており、空気がシューシュー漏れています。
これを四人の参加者が手で塞いだり開けたりして、モニター上に2次元で表示された宇宙船を移動します。
四人揃わないと体験できないのですが、呼子のにいちゃんがやりてですぐ人が集まり、
見ず知らずのおじさんたちとゲラゲラ笑いながら遊んできました。

SpaceBox

21世紀の技術の粋を集めた、体感型宇宙船ゲーム!w w w

まず段ボール箱に入ります。
前にモニターがあり、前のめりになると加速度がついて宇宙空間をぶっとびます。
段ボールにたくさんのセンサーがついていて、
段ボールのフチをつかんで体を左右に揺らすと、流星や障害物をさけることができます。
なお頭にかぶっているヘルメットにはセンサーはついてなくて、ただの飾りです w
でもこれを被らないと乗らせてもらえないのです!

VRだけでなく、こういうゲームがあって良かったです。

おまけ; Virtual Bank

ゲームではないのですが興味深いものでしたのでピックアップしました。
これならわざわざ銀行にいって窓口に並ばなくても、
パソコン用のWebサイトのUIに慣れないという人でも、
オンラインでVRオペレーターによるガイダンスで口座の管理ができます。
このポスターの、若くない女の人が操作してるイメージが、ターゲット層をよく表していると思います。

感想

開発者が集まる場なので、企業側からは開発ツールや説明をし、参加者はそれを使う側として、あるいはリクルーティングを目論んで参加していました。履歴書を持参して採用してくれと迫る若者もいました。googleのようにあからさまにプログラマーを募集してるブースもありました。また、インディーズのゲームメーカーはできるだけ遊んでもらい、あわよくば出資を募る心構えです。

とにかくVRの出展が多かったです。デモで遊んでいる人の奇妙なダンスを撮影して公開し、おもしろかった順に投票を募ったら、さぞやおもしろかろうと思いました。(訴えられちゃう・・w)

ところで、GDCは日本のゲーム開発者向けのイベントのどれに似ているか?
ですが、自分がゲーム関連で行ったことのある範囲での比較で恐縮極まりないですけれども
CEDECに巨大な展示会がくっついたものという感じでした。

名前 種類 種類
トーキョーゲームショー 今後発売される/人気を維持したいゲームの、ゲーム会社による一般ユーザー向けプロモーション。 展示会
闘会議 ドワンゴさんが主催する、Eスポーツとそれをニコニコ動画で実況する祭典。ゲームのプロモーション。 展示会
CEDEC 日本のゲーム開発者のノウハウを共有する場。 カンファレンス主体
UNITE Unityを使ったゲーム開発ノウハウを共有する場。 カンファレンス
GDC 北米のゲーム開発者向けの情報共有の場。最新の開発技術があつまる。ゲームAIも。 カンファレンスと展示会

CEDECで惜しみない情報公開をしてくださるスピーカーの方々には感謝しかありません。
ところで調べたら去年のCEDECの受講料は3日間パスで37,800円。
いつも高えーと思うもののGDCに比べたらまだお得だったんですね。

以上!

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